中二病を演じる彼はコトバノ魔法を使える

「クラスのリーダー君とヒロインちゃんって本当は付き合ってるんでしょ?」


俺はこの勘違い女が嫌いだ。

職業は話題の提供者と自負しているみたいだが。こいつは何もわかってない。


「違うって言ってるじゃん提供者ちゃん」

「違うって。ヒロインさんの言う通りだよ」

「またまたー、そんなこと言ってこの前ダンス授業のチーム一緒だったじゃん」


あれはお前がくっつけさせたんだろ。


「それは皆が組めって言うからだよ~」


主にお前だ。


「絶対お似合いだってー!ヒロインちゃん真相は?」


ヒロインの眉が跳ねた。…やるか…。


「提供者よ。何を言っているのだ。

ソナタは我と付き合っているという真相を隠しておるではないか」


はぁ…秘技、Air blockとでも言おうかな。



「え?…」


空気が固まる。


「ハハハハ。我が冗談は高度なようで。ソナタらには理解不能であったか。

まぁいい。…ぁあ。ひとつ忘れおった。

真実は皆の前にさらけ出す方が見つかりにくいとな」


「え?…ってことは提供者ちゃん中二病君と付き合ってるってこと!?」

「マジか!」

「いや、違うよ!」


…会話から外れる。結構MP(自分の尊厳)削ったな…。

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