1979年




人口2万人の小さな街で

でも 毎日話す人はせいぜい20人くらいで

覚えているのはせいぜい昨日の夕飯のおかずくらいで

今日の授業の道具もいくつか忘れていて

明日のことは気にしてなくて

歌うたいや恋愛は全部 ブラウン管の中の話で

ライブも行ったことなくて

雑誌の中の動かない写真に口ずさむ歌詞を重ねていたのに

「この世の中は…」なんて出だしで詩を書いていた

1979年





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