第3話

わたしにとっては競馬は芸術である。


実際に幾つものレースが流れたり、幾つものダービーホースも誕生した。だが、それには意味がない。

しかし故に芸術性を孕んでいる。


もっとも強い馬は共存はしない。馬や芸術は世相を見たりはしない。サイン馬券を否定しているわけではなく、単純に馬は芸術であり単純に結果であるから崇高だと思う。


例えば人類が滅びるとき、何人の人間が選ばれるだろうか。ピタゴラス? エジソン? ニュートン?


競走馬はすでに計られている。測量士の手によってターフを馳けているのだ。


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