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こんな私のために、たくさんの人が涙を流してくれる。

こんな私のために、言葉をかけてくれる人がいる。

こんな私のために、支えてくれようとしてくれる。




なんて幸せなんだろうと思う。けど





私の贖罪。




それは私を犠牲にしたこと。






今を生きるまでに、私はたくさんの過ちと、たくさんの大切な人を空回りして守ろうとしたことに罪悪感を抱えて生きてきた。


だから、今を大切にしたいと思っても、その“今”の幸せをかみしめていいのかと、幸せを感じながら絶望感にさらされる。







だからこそ、踏ん張りたい。


けれど













「私が送ったことにしてください」


咄嗟に出た言葉がこれだった。








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