気仙沼時代15 2014年09月05日(金)
さて、これからお話するのはとても奇怪(きかい)で奇妙(きみょう)な出来事(できごと)である。
今私は30才で半年回ったくらいであり、震災に遭(あ)ったのは26才も終わりの3月11日。震災があってすぐ27才になり、死ぬんじゃないかと怯(おび)えながら28才になる間(あいだ)、私は目立たず誰とも接さなくていい仕事として新聞配達を選んだ。朝の2時間が正味(しょうみ)労働の時間である。
あとはスケボーしたり、ネットをしたりしていたのだ。
27才の年末に私はこのままじゃ収入が覚束(おぼつか)ないと地元の再建したばかりの縫製所に勤めるも一月二月(ひとつきふたつき)で辞めてしまう。そうして仕事もせずに家にいながら28才を無事に迎え、死線の年を潜(くぐ)り抜けたと思っていた。なんだか自分でそう決めたから、それ以降も生きて行けるような気もして来た。
私は2回ほどお寺に通(かよ)って、自分がいつ死にますかと質問してお坊さんに驚かれ、もう一度来なさいと言われて占いを受けたこともあったほど、心神耗弱(しんしんこうじゃく)で常に不安を抱えていた。
私が書きたいと思ってる一山はこの頃自分の身に起きた出来事(できごと)と病気とそれが治るきっかけを得るまでのとても不思議な体験である。
なんだか、仰々(ぎょうぎょう)しく書いてしまったが正味(しょうみ)震災が起きて一年半くらいの出来事(できごと)を書きたいのだ。
驚いたことが、いっぱいあった。それをほんの少しでもわかってもらいたい。
あとの出来事(できごと)や仙台に越して来てからは一年コンビニでバイトしてこのPC(パソコン)を買ってブログを書き始めて今に至る。このブログも半年以上かけて書いてるのだから自分でも驚きだ。
では次から震災があったその日のことから書いてみたいと思う。
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