岩手時代4 2014年06月29日(日)

 岩手で暮らした頃のことで書いておきたいのは良い事が二つ。悪い事が一つ。


 今日は良かったことの二つを書いて置こうかな。


 私は岩手で初めて社会人になって、合コンと言うものに初めて参加できた。


 兄貴分だったM5さんが開いてくれて、私を呼んでくれたのだ。


 相手に来た女性陣は学生の頃からの仲良しみたいで、私は真ん中に座った薬剤師の人が好みなタイプだった。


 ほんとに綾瀬はるかに似たいい感じの女性だった。


 三人の中では最年長で自分よりも年上だった。でも今は名前も覚えていない。


 見た目がタイプだったことよりも薬剤師さんだったってことがかなりポイント高かったのだ。


 私も常時薬を服用しているし、そういう人とも常に触れ合ってる人だったから偏見がなかった。



 おまけに転勤自由だし、年収300万は堅い。良い仕事だと思う、本当に。


 まぁそこまで計算高く考えた訳じゃなかったが、酔ってる勢いに任せて番号を交換したもののプライベートで食事に行く誘いにも乗ってもらえず、すぐに諦めた。


 車も持っていないというのはこういう時、断然不利だ。まぁ彼女が車持ちかどうかで私を判断した訳じゃないのだろうが、私にはそう映った。誘うにも待ち合わせにも車が無いと田舎じゃどうにもならないのである。



 もう一人、いい女性との出会いがあった。それは、いつも月一(つきいち)でご褒美にカツ丼を食べてた定食屋さんでの出来事だった。


 26という看板娘さんと仲良くなった私だったが26目当てに寄って来た26のお友達だった27と仲良くなる。


 店で顔を会わせたのは二度程しかなかったが、ALTの外国人がお客として来ていて、日本語で通じないのを協力してコミュニケーションしている間にその27とも親(ちかし)くなれた。


 27は美容師だったから、仕事を辞めてから一度、その美容院に行ったんだ。


 とっても良くしてくれて、手際のいい仕事のできる人だった。


 それなりにお互い為人(ひととなり)を話して幸せな一日になった。


 頑張って来たご褒美かと思うくらい誰もお客は来なくて、私と27と二人だけの時間が作れたのである。


 気仙沼に帰るけど、洋服でも作って送るよと約束しました。


 それで電話番号とアドレスを交換して、帰ってから実際に作りはしなかったけど、初めて出た次の仕事の給料で27に洋服とヘアピンをプレゼントしました。手紙もつけて。


 喜んでくれたみたいで、お礼の電話が届きましたっけ。でも、それっきり。


 あとはお互いに連絡を取り合うことはありませんでした。


 岩手の二戸と宮城の気仙沼じゃ、物理的な距離があり過ぎて、また不真面目になって行ったし、良い人だったなってイメージはずっと変わってないけど、親密になったり、将来を意識したりする関係にはなれずに終わってしまいました。


 まぁ、あまり女性との出来事が無い私にしては、素晴らしい出会いと別れでしたね。


 定食屋さんで出会って、そのまま番号交換するとこまで行ったんですから、そんな自然な出会いはこれ以外に無いんじゃないかな。


 25は言ってました。田舎ってそういう偶然たくさんあるからねって。


 田舎に対するイメージが悪いことばかりじゃないのはこの岩手での経験があるからでしょうね。



 星だって近くに綺麗に見えるし、岩手に積もる雪は仙台のそれとは違って、真っ白だった。


 ガソリンで汚れることもない純白な雪はとても感動的でした。

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