天元が揺らめく

人生に及第点があるとするならば、それは自分を認めることが出来た時なのだと思う。

意識と身体が半ば分離しているような感覚を未だに覚えている私は、そもそも人間であるのかどうかすら危うく思われるのだが。


なんて、これはちょっとした笑い話。


生温い風が頬を撫でる。

時が線を踏んで、明日になる。



「そこ、段差だから気をつけて」


言うまでもない。

私は。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る