体操戦隊 ジムレンジャー
日本を肥満と不健康で支配しようとする悪の組織「メタボル」は日々日本人たちを肥満や不健康にさせようと画策する。それに対抗するは体操で健康な肉体に鍛え上げられた精鋭「体操戦隊 ジムレンジャー」。今日もメタボルとジムレンジャーの熱い戦いを繰り広げられる。
悪の組織「メタボル」が送り込んだメタボル超人「コテコテラー男メン」がある女子高生に向かって、
「ラーメン、つけめん、ボクイケメン!お嬢さん、コテコテのラーメン食べない?」
「ごめんなさい、わたしダイエット中なので」
「おう、ダイエットなんて健康によくないって。よく食べるほうが健康にいいって」
「でも、わたしラーメン好きじゃないし」
「いやいや言ってないで食べなさいよ」
女子高生に無理やりラーメンを食べさせようとするメタボル超人。そこへ声が、
「待て、メタボル超人!ラーメンを食べさせてプリン体を増やそうとさせるお前らのたくらみ、このジムレンジャーが許さんぞ!」
すると、五人の男が現れた。それぞれ決めポーズをとりながら、
「ジムレッド!」
「ジムブラック!」
「ジムブルー!」
「ジムイエロー!」
「ジムグリーン!」
「我ら『体操戦隊 ジムレンジャー』!」
と自己紹介。するとメタボル超人は
「ええい、ジムレンジャーめ。またしても邪魔するか。やってしまいな!」
と言うと、黒い全身タイツを着たメタボルの戦闘員が大勢あらわれた。
襲い掛かってくる戦闘員に対して、ジムレンジャーは体操の技にちなんだ必殺技で倒していく。
「大車輪キック!」
「あん馬トルネード!」
「平行棒ダブルスピン!」
「ムーンサルトアタック!」
「十字懸垂チョップ!」
残る敵はメタボル超人「コテコテラー男メン」ただ一人。ピンチになっているのにもかかわらずメタボル超人は不敵に笑っている。
「ふははは。これでお前らもおしまいよ。くらえ『コテコテラーメン光線』!」
メタボル超人が手をかざすと、おいしそうなコテコテのラーメンの匂いがしてきた。
「ああ、いいにおいだ……ラーメン食いてぇ」
「しっかりしろ、イエロー!よし、みんなあの技でいくぞ!」
「おう!」
リーダーのジムレッドの呼びかけに応じて、ジムレンジャーたちは体操の最後の決めポーズをとった。
「必殺『ビクトリーフラッシュ』!」
説明しよう。ジムレンジャーの健康な肉体美で繰り出される決めポーズはメタボリック体型のメタボル超人には致命的な精神ダメージを与えるのだ。
「いやー、自分の体型が恥ずかしくなる~!おぼえとけよ、ジムレンジャー」
恥ずかしさのあまり、メタボル超人は顔を隠しながら走り去っていった。
今日も悪の組織「メタボル」の手から日本人の健康を守ったジムレンジャー。明日も頼むぞ、ジムレンジャー。戦え、体操戦隊 ジムレンジャー!
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