不穏な空気
一方、文化系の吹奏楽部でも新入生歓迎コンサートの準備をしているのであるが、部室では不穏な空気が流れていた。三日月モモと玉木がにらみ合っている。
「なんで、あたしがはずされるのよ!」
「昨日、サボったからだ」
「昨日だけじゃない!おとといまであたしが木琴パートでやるってことで練習してたじゃない。それをなんで?!」
「お前の代わりなんていくらでもいるから。別にいいよ」
「ちょっと、その言い方ひどくない!ねぇみんな」
他の部員の同意を求めようとしたモモであるが、あたりを見回すと同調することなくモモに冷たい視線を送っていた。
「なによ、その目は!もういいよ!もう……」
モモは目に涙を浮かべ、部室をそして学校を飛び出していった。勧誘合戦で人だかりができていたため、安永もしげるもモモが学校を飛び出していったことに気づかなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます