閑寂街
閑古鳥が鳴いている
蛙たちの合唱が聴こえる
きりぎりすの唄が響く
遠い空で 茜色が失われた
薄暗い空は澱んでいて
星々の位置を知らずにいた
朧月がただ一つの灯り
眠りについた
黒く塗りつぶされた木々たち
湿気た匂い
風に運ばれてきた
音を立ててはいけない
みんなが 眠っているから
だれも起こさないように
静かに歩く 閑寂街
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます