さるかに合戦(昆布)


 久しぶりの更新かつ今回はちょっと趣向を変えて疑問に思った事を話しましょう。いや「さるかに合戦」は好きな作品である事は間違いないんですけど。

 そんなわけで


 あらすじーーーー


 無し。すんませんっ。




 はい、僕がさるかに合戦を読んだのは幼稚園の頃で園に新しく入ったのを読みました。お話も面白くて何回か借りて読んだ記憶があります。それから、数年後の小学生の時、このお話をしたらみんな知ってるわけですとても有名なお話ですから。まあ構わずに話を続けて、お話がラストに差し掛かりましたら今でも交流のある友達が


「それはおかしい牛のうんちがいない」


 というのです。当時の僕は何がおかしいのかわかんなかったんですねむしろ「なんで牛のうんち」が出てくるの? でした。僕の読んださるかに合戦は「昆布」で足を滑らせて臼に潰されて降参した猿が蟹の母さんに謝ってみんなでおにぎり食べてめでたしめでたしでした。ところが友達が言うには「牛のうんち」で足を滑らせて臼に潰されて猿が死んでめでたしめでたし。

 なんか納得がいかなかった当時の僕は後日、友達の家に遊びに行った時に見せてもらった絵本では確かに牛のうんちでした。釈然としないけど疑問は解決してそのあとはみんなでバトルドッチボールで遊んだような気がします。ちなみに友達の絵本に描かれた臼や牛のうんちはやたらとリアルなお侍さんの身体で描かれていて妙に怖かったです。他にも浦島太郎や桃太郎もありましたが鯛やヒラメも三匹のお供もやはりリアルな身体でした。



 で、時はうん十年と過ぎましてついさっき(といっても公開はだいぶあとですけど)どうやら「昆布」を知らない人が多いみたいだと知りました。最近は昆布になってるんだねって空気になってましたのでさるかにファーストコンタクトが昆布だった僕はこれはいかんとりあえずここを読んでくださってる皆さんには昔から昆布がいたことを証明せねばと改めて流し見してたWikipediaさんを詳しく読んで見ました。


 どうやら昆布は1887年の教科書に掲載された「さるかに合戦」が最初みたいです。これによると「栗」が「たまご」になっていて「蜂」が「針」になってるようです。うーん、でも僕が最初に見たやつは「昆布」以外は同じ仲間なんでもしかしたらこれを元に「牛の糞」だけ差し替えたものを読んだのかも知れません。

 ちなみに関西地方には「油」が登場し江戸時代の巻物には「蛇や包丁」等も登場するみたいです。

 どうやら時代や地域によって構成メンバーが変わっているようですね。


 最後にひとつ、どうやら文豪「芥川龍之介」はこの「さるかに合戦」の蟹や臼達の末路を描いた同人創作的な後日談パロディを書いていたそうです。

 で、Wikipediaに軽く載ってる内容は…………ぇ、なに書いてんのっ芥川さん……。


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