スパロボの戦艦枠


 戦艦枠とは「スーパーロボット大戦V」に衝撃参戦した「宇宙戦艦ヤマト2199」からスパロボファンに呼ばれている巨大ロボットの登場しない戦艦アニメが参戦した際に使われる総称です。いま現在、三作品が参戦しています。ちなみにプロデューサー曰くそんな枠は存在しない。

 一応、わかりやすく区別するために戦艦枠と呼ぶファンが多いようです。


 以下ーー参戦した戦艦アニメ。



『宇宙戦艦ヤマト2199』


 70年代大ヒットアニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメイクアニメ作品。2012年劇場先行公開&ビデオソフト販売。2013年4月にテレビ放送された。


 スーパーロボット大戦25周年記念作品「スーパーロボット大戦V」にて初参戦。発表時は、長年熱望された「勇者特急マイトガイン」の初参戦を超える衝撃を持って数多くのファンに迎えられました。


 参戦理由はバンダイナムコ上層部から海外初の版権スパロボということで「新しい試み」として提案されてスパロボサイドが了承して決定したそうです。元々、参戦会議で冗談で名前が上がったりスパロボ好きでも有名なS村K一さんから「ヤマト無理っすかね」と言われたことはあるらしいですけど、本当に参戦するなんて誰も思わなかった事でしょう。


 スパロボでのヤマトの性能はアニメーションを含めてオバケで沖田艦長の能力値と固定スキル 艦隊指揮(範囲内にいる味方ユニットに距離に関係なく能力値を底上げする。指揮官レベルに依存するが、沖田艦長の指揮官レベルは最初から最大である)で、序盤からヤマト一機で敵を殲滅できるトンデモです。沖田艦長に撃墜数と経験値が集中するため最初に改造してはいけないユニット。多くのプレイヤーは言う「ヤマトだからしょうがない」と。その理由はアニメを観ると解ります。

 参戦の際に出渕いずぶち ゆたか監督に「波動砲は簡単にバカスカ撃てるようにしないでくれ」と言われた通りに波動砲はそう簡単には発射できないようになってます。

 不満所は加藤がヤマトの武装(でもこれが無いと発進シーケンスが見れないジレンマ)なのと山本がスポット参戦のみで最後まで使えない事ですね。それ以外は個人的には大満足な参戦でした。ちなみに艦隊指揮はガンダムのブライト艦長に逆輸入されたのでこれ以降のブライト艦長の価値が飛躍的に上がりました。



『ふしぎの海のナディア』


 スパロボVのヤマトはヤマトだったから特別だったんだと言うプレイヤー意見が少数あるなか翌年発表された「スーパーロボット大戦X」にて初参戦した本作。こちらは巨大ロボットどころか戦艦アニメでもなく最終回で空飛ぶ戦艦バトルをした作品。小学生頃の記憶だと島編の印象の方が強い。こちらは「魔神英雄伝ワタル」の初参戦の方が衝撃度は上だったと思います。


 参戦理由はヤマトの評判が良かったので、引き続き戦艦が出るアニメをという事で本作に白羽の矢が立ったらしいです。恐らくプレイヤーの多くが子どもの頃に観ていたというのも理由のひとつではないかなと思いますね。ちなみに諸事情でアニメの途中から参戦。


 ナディアに出てくる戦艦「N-ノーチラス号」はヤマト程のオバケでは無いがネモ船長の固有スキル「ブルーウォーターの加護」とスパロボVから採用したシステムと新精神コマンド「決意」のおかげで一ターンに連続行動が可能(味方ユニット含む)精神コマンド「再動」がお安く何度も使えるような物です。ちなみにN-ノーチラス号のクルーはなるべく全員声を録ろうとかなり頑張ったそうで名前の無い機関長まで喋ります。更にN-ノーチラス号の玩具発売のタイミングが重なったので同時に声を録ったらしい。N-ノーチラス号は参戦が遅くなるので「グラタン」という戦車が味方にいるのは非常にありがたかったそうです。

 不満所はジャンとナディアがキャラクター辞典と終了メッセージ以外声付きで喋らない事ですかね。



『我が青春のアルカディア無限軌道SSX』


 もはや三度目、次は何かな? と多数のプレイヤーが思いながらも次は版権じゃないだろうと予想するなか翌年発表された版権作品「スーパーロボット大戦T」に参戦した本作。日本一有名な宇宙海賊「キャプテン・ハーロック」の登場もやはり驚かれたが更に驚かれたのはこれまた参戦希望の多かった「魔法騎士マジックナイトレイアース」でありました。


 参戦理由は次こそは戦艦アニメは出さないと決めていたプロデューサーをまた戦艦アニメがやりたい他スタッフの説得を諦めさせるために「キャプテン・ハーロックが条件」と言ったらまさかの許可が降りて決まったそうです。ちなみにキャプテン・ハーロックのアニメはジャックナイフ型の衝角が飛び出し突撃する青いボディの「アルカディア号」が登場する「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」とどデカイ髑髏マークがインパクト絶大な緑のボディのアルカディア号が登場する「我が青春のアルカディア無限軌道SSX」があり、スタッフ間で揉めに揉めて髑髏マークのインパクトで我が青春のアルカディア無限軌道SSXに決まったみたいです。


 性能はヤマト程のオバケではないですが、やり方次第では無双可能。アルカディア号はスーパーロボットに近いですね。ハーロックの発動固有スキル「海賊戦法」のおかげで一回だけ全ユニットに突撃が付与されますので、こちらの戦法にも幅が広がります。更にアルカディア号はハーロックのエース能力で突撃が付くと攻撃力が上がります。強化パーツでバリア付けると特殊台詞も聞けますし、トチローさんの脱力も輝いてます。

 不満所は原作は地球征服されたあとなので、再現できず敵はMr.ゾーンだけな事と「クイーン・エメラルダス号」が使えない事。




 現在、戦艦アニメはこの三作だけですが、もはやここまで来ると戦艦アニメを期待するユーザーの声も高く。戦艦アニメを手掛けたアニメ監督が「次は来るのでは」とソワソワしてるそうで、アンケートにも参戦希望する戦艦アニメが増えてるそうです。実は僕もアンケートに戦艦アニメひとつ入れてたりします。

 プロデューサーはなにを参戦させるべきか全くわかんないそうで「宇宙空母ブルーノア」の名前をあげ、声優S田 T和さんとU坂 Sみれさんは「モーレツ宇宙海賊パイレーツ」をあげてますが、これは雑談なので実現するかはアンケート次第でしょう。

 ちなみに「銀河英雄伝説」というアニメは上から言われない限りは絶対に手を出さないそうです。

 参戦したら会話だけで二時間越えて戦闘無しの話がありそうだし、そもそもどっちの陣営の味方すればええのよっ。という問題が出てきますからね。これは、しょうがない。


 そろそろ年末も近づいて来ました、次のスパロボの発表あるかなぁ。次はどんな参戦作品が来るか楽しみにしです。でも、そろそろOGシリーズもやりたいこのジレンマさん。



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