クリティカルシンキング




そこで質問があります。

大手出版社、個人出版、あるいは大人気・大ヒット作品の小説を正規購入した書籍と、ご自身が渾身で書かれた小説とを見比べたことがありますか?


何故、コンテストに参加しても一次選考に届かないのか。「カクヨム」様のサイトで埋もれてしまうのか。


とりあえず、誰かに読んでもらえたら満足という作品はさておき。コンテストに参加する作品なら、まずはご自身の作品を疑いましょう。


そもそも。

一番の読者は誰なのか。最も読みやすいと思ってくれるのは誰なのか。すごく分かりやすいと思ってくれるのは誰なのか。


疑ったことはありますか?


それは紛れもなく、作品を手掛けた作者様ご自身です。

残酷な話ですが、最高に面白いと感じるのも、作者様ご自身です。


自己満足のまま、ここで終わっていては先がないと素人の私は考えてしまいます。

本を書いて食べていく覚悟も、その土台すら構築できないのではないでしょうか。


本職とは、自身の感情を切り離し作品を作り上げる部分も必要とされる気がします。

例えば、売れるような作品を意図的に書ける、などでしょうか。


そこで、また質問します。


ネットで拾った情報なのですが、

長い休みが明けると、代金を払い他人に辞表を書いてもらい退社する新入社員が増えています。

辞めてどうするのか。

ある人の答えは「YouTuberになる」でした。


この話を目にして、どう思われました?


安直な方針転換への意見ですか。憧憬ですか。YouTuberの飽和状態に対する不安ですか。無関心ですか。


それとも、ネットで拾った情報が正確で真実なのか、でしょうか?


では、正確さと真実を疑うなら、どの部分になるのでしょう。


本当に、長い休みが明けると退社する新入社員が存在するのか。

本当に、代理で退職を請け負う商売が存在するのか。

本当に、YouTuberになると答えたのか。


それとも、本当に私がネットで拾った情報なのか、の部分でしょうか?


答えを申し上げますと、

「私は、Y氏からネットで拾ったと言う話を聞いた」

です。疑ったところで、正確さも真実もありません。


ただ、YouTuberの数は飽和状態。退職代行業者は存在するのは確かなようです。

ただただ、情報として目にしただけで、私はYouTuberでもなければ退職代行業者の実体も調査していません。


何が言いたいのか。


この曖昧さは色々な事象に通じるものがあると思うのです。


書籍化、作家デビュー、コンテストは、これらの疑った先に突破口があるのではないでしょうか。


世間には、クリティカルシンキングなる概念があります。報われないことに対して批判的になるよりも、その矛先を適切な方向へ移動させる必要性が生じることでしょう。

最適解へ繋げるための批判的思考は、時として苦痛を伴います。


しかし、描いた目的を果たすと言うことは並大抵な決意や覚悟では超えられないものを選択している現実に直面することと同義なのかもしれません。



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