第20話 12月23日
あれから2日
サヤからの返事はなかった
電話は毎日入れてるが留守電。
もしかして、事件とかになってたりしないよな
そう思いながら部屋に鍵をして、仕事へ向かう
歩いていると、スマホが鳴った
サヤ!?
俺はそう思いすぐに出た
もしもし?
「ハルキ、お誕生日おめでとう」
親父だった
なんだよ、親父かよ、てか、それ明日な
「親に向かってなんだはないだろ、え、明日か!そうか、今日24日だと思った」
ボケるにははぇーぞ、後、俺今から仕事だから切るぞ?
「そうだな、サヤちゃんに祝ってもらえよー」
そう言われた後返事は返さず切った
なんでこのタイミングかなぁ
仕事場につき、デスクに座る
1時間に1回ネットニュースと着信を見る
もう2日目だ。どこか友達の家とかにいるとかならいいけど、謝ろうにも電話に出ないし
もう会えなくなったらどうしよう
そわそわしてしまう、いつもの自分で居れなくなる
帰りも風が冷たく感じる。家に帰っても1人と思うと何故か寂しい
そうだよな、当たり前がいつまでもある訳じゃないよな。
適当に夜ご飯を買い、部屋に帰る
ただいまは言わない。
真っ暗な部屋の電気をつけこたつに入りご飯を食べる
明日は休みだ。明日思い当たる所に行って
何も収穫がなかったら警察に…
風呂から上がり寝支度をしているとスマホが鳴る
また慌ててとる
もしもし?
「お疲れ様」
リカさんだった
お疲れ様です、どうしましたか?
「それが……」
ほ、ほんとですか!?
はい、分かりました
ありがとうございます
電話を切り、嬉しさ反面もどかしい気持ちだった
これがあの時に言えてたらこんな事にならなかったのにな。
今度こそ寝支度をして、俺は眠った
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