第5話今日は花火大会

祖母ががんセンターに運ばれそのまま亡くなった日は太田市の花火大会だった。母の「最期は家族だけで」という考えから祖父と父と父の兄弟が病室に残り私達は1度家に帰ることになった。駐車場から見えた花火は祖母を励ますように夜空に大輪の花を咲かせた。花火は病室からも見えたという。

あの日の花火はとても力強く立派な花火だった。

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