もしも姑選手権があったら
内田美穂
第1話 祖母が癌かもしれない
高校2年生の夏休み私はアルバイトをしていた。ある日アルバイトから帰ってくると父が「ばぁちゃんが癌かもしれない」と言い出した。父曰く祖母は最近調子が悪いとかなんとか。症状をインターネットで検索すると癌である可能性が高いとでてきたそうだ。私は信じられなかった。だって祖母は病気もけがもしない人だから。調子が悪いなんて言っていたのはかれこれ私が小学校2年生の時に1度インフルエンザにかかった時くらいであとは至って健全だった。だから祖母に限って癌はないだろうと信じて疑わなかった。この時既に祖母の命のロウソクが消えかけているなんて思いもしなかった。
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