詩集 空色神話

泉花凜 IZUMI KARIN

第1話 つつじヶ丘

つつじヶ丘


散歩道

また君のせい

出来もしない約束ばかり

よく喋った 帰り道

さよなら ありがと


よせば良いのに

またいらない力振りかざして

正しいことが好きなのね

わたしだけ幸せで居ても


つつじヶ丘

君のこといらなくなっても

指切りした あの日

今でも少し わたしがいい


心さえ渡せたら

君の声聞けるけど

ふたり並んだ 幼なじみ

緑の電車 追い越して

きっと今は わたしでいい


もしも無断で飛び込んだら

君の涙わかるけど

黄色い花抱いた

心飛ばし

白い羽根が


今ならきっと

わたしならば

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る