エスパー美奈子の事件簿 ~The another world~
賢者テラ
第1話『誰もいない街』
「本当ですってば! 僕は間違いなく見たんです。どうか調べてくださいよ」
僕が真剣に食い下がるほどに、逆に警察官の機嫌はどんどん悪くなっていった。
「お前なぁ、大人を騙すならもうちょっとマシなウソをつけ。現実的で、あり得るようなやつをな」
ちょうどその時、交番に用があって来たのだろう別の人の対応をするため、警官は椅子から腰を浮かした。で、僕の方には顔も向けずに手だけで 「シッシッ」 と追い払うゼスチャーをした。もう取りあってくれないみたいだ。
まぁ、自分でも信じられないからな。仕方がない。
人が闇に呑み込まれる、なんてね……
その夜は、見たことの恐ろしさで、あまり眠れなかった。
三度の食事と寝るのは大好きなこの僕が、ちゃんとベッドに入っているのに睡眠不足なんてね!
でも、この世ではそんな個人の事情など関係なく日は登り、責任を果たすことを要求される。僕は仕方なく、重い体を引きずって高校へ行った。
学校休むって言っても、わけを話した時点でアウトだと、成績がよくない僕でも分かる。それは、警察官に話したので実証済みだからね。
僕は、あまり女子と会話することがない。
自分に自信がないせいもあるだろうけど。でも、僕はいわゆる 「王様の耳はロバの耳」 状態だったから、もう誰かに話さずにはいられなかった。休み時間、横の席の女子に忘れてしまった消しゴムを借りるきっかけがあった時に、「昨日さ、信じられないものを見たんだけど……」と思わず「あの」話をしてしまった。
「へぇぇ! あの交番のお巡りさんに、それ言ったんだぁ」
隣の女子は、途中で話をバカバカしいと遮ったりせず、神妙な面持ちで聞いてくれた。有り難いことなはずなのに、「どうしてちゃんと聞いてくれるんだろう?」という疑問が湧いた。それを正直に相手にぶつけてみると、こんな答えが返ってきた。
「安藤くんってちょっとダサいけど、ウソをつくようなタイプじゃないし」
……それ、一言多い。せっかく褒められているのに、うれしさ半減。
「ウソだったら、そんな信じてもらえないような話、警官に言うわけないよね。安藤くんに何のメリットもないんだしさ。
ああそうだ。こういう話なら、私よりも藤岡さんのほうが……」
彼女がそう言い終わらないのに、僕の真後ろから声がした。
「その話、もうちょっと詳しく聞かせてくれない?」
僕が目撃した怪奇現象も信じがたかったが、僕が放課後にファミレスで、クラスメイトの女子と二人っきりでお茶してるという事態も、信じがたい奇跡だった。
目の前にいるのは、クラスメイトの藤岡美奈子という女子。
目鼻立ちの整った、そこそこ可愛い子である。立ち振る舞いはギャルっぽいのに、髪は茶色に染めていない。天然なのかどうかは知らないが、ロングヘアの毛先がくるくる巻き毛になっているのがキュートだ。
……ってちがちがう。僕らは、そんな甘美な状況にいるわけではない。
あくまでも、僕の体験した怪奇現象の話に興味があるだけだからね。残念。
「僕が歩いていたのは、E駅の高架下の暗い歩道だったんだけど——」
「ふぅん。それで?」
会話中、さっきから藤岡さんは僕と目を合わさない。何だか、レストランの天井ばかり見ている。
いや、見てると言うより、上の空みたいでたまたま目がそっちに向いている、みたいな?
「会社員っぽいオジサンが歩いてたんだけどね、急にその……空中に、黒い卵型のマルみたいなのが出てきたんだ。それがそのオジサンを吸いこんだ。で、もしかしたらボクも同じ目に遭うかと逃げたけど、もう追っては来なかった」
そう説明する僕の言葉は、恥ずかしいが震えていた。思い出すのも恐ろしい。
「で、その卵型の闇の大きさは?」
「それほど大きくない。人間の大人の背丈が、ちょうどはまるくらいの楕円」
「……1件、検索がヒットした。昨日の夜に、最寄りの警察に捜索願が出されている失踪者がいる。会社員ってところも、見た感じもその人に合致するね。これで決まりかな」
藤岡さんは、カフェオレがまだ半分以上残っているというのに、立ち上がって帰り支度を始めた。
「決まりって、何が?」
伝票をつかんだ藤岡さんは、僕に背を向けてレジの方に歩いていく。
「事件だ、ってことよ。それも、普通には解決できない——」
そんな場合ではないのに、僕は彼女の制服姿の背中に揺れる黒髪に、思わず見とれてしまった。
「美奈子ちゃん、か。いいなぁ~」
口が裂けても、本人にそういう呼び方はできないだろうなぁ。
僕ら二人は、急ぎ足で事件現場に向かった。
藤岡さんの歩きが異様に速いので、僕はほぼ小走り状態。
彼女に、運動神経がいいイメージはなかったけど?
まぁこれだと、二人並んでデートだという勘違いはされないだろうから、いいと言えばいいし、寂しいと言えば寂しいし……って、一体どっちなんだ?
「藤岡さん、さっきなんで警察に捜索願が出ていることが分かったの?」
「うん? ネットで見たから」
いや待て。僕との会話中、彼女は一切スマホに手を触れていない。
しかも、警察の内部情報にアクセスするなど、普通にネットではできないはずだ。
そこを突いてみると、いやはや驚く答えが返ったきた。
「私、PCとかスマホがなくても、頭の中でネットできるし」
「………!?」
いきなり歩を止めた彼女がこちらに振り返り、ブレザーの制服の胸ポケットから出したものに、目を見張った。生徒手帳かと思いきや、刑事ドラマとかで見る警察手帳だった。
「私ね、一応警察機構で言う警部補の階級に当たるからね。もちろん18歳未満だから非公式だけど」
……うっそ。
そんな、「スケバン刑事」みたいな世界、ホントにあるんだな!
僕らは、あの恐ろしい体験をした現場である駅の高架下に着いた。
何となく察してはいたが、でもやはり本当に目の当たりにしたら驚くなぁ。
美奈子ちゃんの(お話の中でくらいそう呼びたいので)眼が、薄暮の闇の中で赤く光った。
「やっぱり。安藤君が言っていた場所だけ、ヘンだね。サーモグラフ(熱映像探知)の結果も、分子解析の結果も、『24時間以内にこの場所で、常識ではあり得ないエネルギー反応が起こった』事を物語っている」
「あのう、ヤボなこと聞くけど——」
「だったら、聞かないで」
しまった、余計なこと言わずに素直に聞くんだった。
「藤岡さんって、ちょ、超……」
「エスパーだけど、何か?」
藤岡さんは、現場付近の空中を手で触れるような仕草を、さっきからずっと続けていた。それは例えると、空中にまるで壁があるかのように手でペタペタ触ってみせる、『パントマイム』というやつを思い出させた。
「うん、ひとつ分かった。犯人には意思というものがない」
「ふぇ?」
「サイコメトリー(残留思念を読み取る)を試みたけど、まったく反応なし。つまり、何かの意図や感情をもって起こされた事件じゃない、ってこと。もうひとつ考えられるのは、その意思のない犯人は単なる道具で、それをどこからか操っているやつがいる——」
そう言い終わらないうちに、遠くで悲鳴が聞こえた。
「……ちょっと待ってて」
言うが早いか、美奈子ちゃんは弾丸のように走っていった。あっという間に、数百メートルはあろう道路の交差点に消え、姿が見えなくなった。
「はや! あれ、時速何キロ出てるのかなぁ」
どうも、とんでもないことに巻き込まれたみたいだな。
そんなことをぼんやり考えて、美奈子ちゃんの帰りを待っていたが、彼女が現れるよりも先に「あるもの」のほうがが現れてしまった。それは、考えるのもイヤな、アレだった。
そいつは、まるで暗い楕円形の空間を口のように開けて、僕に覆いかぶさろうとしてきた。
もうダメだ……
そう思って目を閉じた瞬間、僕の体は誰かに担ぎ上げられた。
「アキレスの足』
恐る恐る目を開けると、まるで車で走っているかのように、風景がものすごい速さで流れている。これ、時速80キロくらいは出てないか?
美奈子ちゃんが、ぼくを脇に抱えたまま走っている。
首を曲げて後ろを見ると、黒い卵型のブラックホールが追いかけてきている。
「……ったくしつこいわね」
彼女は僕を脇にかかえ、前傾姿勢で走行したままの姿勢で、指で十字を切るようなポーズを取ると驚くべきことが起きた。
「ディメンション・ゲート」
何もない空中に突然、扉のようなものが開いた。
そこだけ、幾筋もこの世のものとは思えない光が差している。
「イカロスの翼」
空中の扉は、地上から五十メートルほど上空にあった。美奈子ちゃんの背中に突然妖精のような透き通った羽根が生え、僕を抱えたまま空を飛んだ。そして、その扉に僕らは呑み込まれた。
追って来ていたあの闇の卵は、もうこちらに来ることはできないみたいだ。
だけど、次元の扉みたいなものが閉じる瞬間、僕は覗き見た。
僕らを追ってきたやつだけじゃない、無数の黒いやつが街中にうじゃうじゃいるのを。そしてそいつらが、街中の人間を次々に呑み込んでいるのを……
「……してやられたわ」
誰もいなくなった街で、僕と美奈子ちゃんは二人だけだった。
僕らが助かったのは、美奈子ちゃんがとっさに 「テレポーテーション(瞬間移動)」を使ったからだ。得体の知れない敵は、それを追跡することまではできなかったようだ。
「街中の人が、アレに呑み込まれたみたいだね。もう誰もいない」
いくら街の外の人間が僕らの街の異常に気付いても、この常識を超えた「敵」の前に、成すすべもないのではないか?と 思った。
それにしても、美奈子ちゃんはさっきから難しい表情をして、一言もしゃべらない。さすがにKYな僕でも、今声をかけないほうがいいだろうことは察することができたので、とにかくひたすら歩いた。まるで、歩き続ければ名案でも浮かぶと信じているかのように。
「……あ、そうだ」
あながち、歩けば名案が浮かぶ、というのは的外れでもないみたいだ。
美奈子ちゃんは、何か作戦を思いついたようだ。
「虎穴に入らずば虎子を得ず、か」
「は?」
僕は、美奈子ちゃんが何を思いついたのか分からなかった。
「あの黒い卵を探してくる。あんたはここにいて」
えっ、つかまったら飲み込まれちゃうから逃げまくったのに、今度はわざわざつかまりにいくの??
「……まかせとき、って。ここからは私の仕事だから」
三日後。
美奈子ちゃんと初めてデート(じゃないけど)したロイホで、僕らはまた二人で話していた。
「色々、聞いていい?」
また「イヤ」とか言われるのを警戒して聞いたが、彼女は案外素直に「いいよ」 と言ってくれた。
「まず質問。なんで、藤岡さんはぼくに色んな秘密をしゃべってくれたんですか? 能力を実際に見せてもくれたし。よくわからないけどそういうのって、任務上秘密にしておかなきゃまずいんじゃないですか? スパイ映画みたいに。もし僕がバラしちゃったら、藤岡さんだって色々やりにくく——」
「ストップ」
断固とした調子で、美奈子ちゃんは僕の言葉を遮った。
「安藤君が、となりの席の横谷さんに最初にあの話をした時を、覚えている? 彼女言ってたよね、安藤君は、ウソをつくタイプじゃないって。私も同感だよ。それは言いかえれば、信頼できる、ってことでもあるんだよ」
ちょっと優しい目で、美奈子ちゃんは僕を見つめる。もう頭の中でネット検索をする必要がないからか、今日はちゃんとこちらの目を見てしゃべってくれる。
「藤岡さんって、地獄耳だねぇ。そんなことも、聞こえてるの?」
「ああ、私の聴覚はかなり遠くの振動でもはっきり捉えるから。望みさえすればね」
「……犬並だね」
僕はそこで、ちっと背伸びして頼んだホットコーヒーをすすった。本当はクリームソーダにしたかったけれど。そして、いよいよ核心的な質問に入ることにした。
「僕さ、事件が解決した経緯がぜんぜんっ呑み込めないんですけど? 一体、何がどうなって街は元通りに? なんで、誰もあの事件のことを覚えていないんですか? それに、藤岡さんはどうやってあの黒い卵に勝ったんですか?」
そこまで矢継ぎ早に言った僕を遮って、美奈子ちゃんは困り顔で言った。
「いっぺんに聞かれても困るわ。私は聖徳太子みたいに口が10個あるわけではないから、まとめてしゃべれないわよ。順番に話すからね、順番に!」
「あのさ、それって……10個の話を同時に聴き分けるんじゃなかったっけ? それだって、耳が10個あった、って話じゃないし」
時々、僕らは何を話しているのか分からなくなりかけた。
「僕はその場にいなかったから、まったく謎なんだけど……どうやってあの黒い卵に勝ったの?」
美奈子ちゃんは、今日は季節限定のストロベリーパフェをつついている。普段大人びて見える彼女だが、そういう時はなぜか子どもっぽい印象を受けるので、新鮮に感じる。
「ああ、勝ったんじゃないよ。そもそも戦わなかった。私、わざとアレに呑み込まれてみた」
「うそ……」
じゃあ、僕が見たあのオジサンみたいに、美奈子ちゃんも吸いこまれたってこと?
「だから言ったでしょうが。虎穴に入らずば虎子を得ず、って」
力説のあまり振り回したフォークから、生クリームが飛んで僕の頬にピトッと付いた。美奈子ちゃんは、それにも気付かず力のこもった説明を続ける。
「つかまった先には、他の被害者もいるだろう、って思って。案の定、皆いたわ」
「マジ!」
僕には想像がつかない。何かの大きな檻の中か、閉ざされた広場みたいなところに、まとめて入れられていたんだろうか?
「そうね、安藤君が今言った後者のやつが、イメージとしては近いかな。私はね、わざと捕まって、その人間捕獲装置の主人と対話を試みたんだけど——」
「おお、一体何が目的で人間をとっ捕まえていたの?」
大きな口を開けて苺をほおばった美奈子ちゃんは、こもった声で大したことない話かのように、こう言った。僕のお母さんがいたら、ちゃんと食べ物を飲み込んでから話しなさい、と怒られるだろう。
『さみしかったんですって』
「は?」
「黒い卵のご主人の正体はね、宇宙を漂う生命エネルギー体。一定の形もないし、群れなして生活をする文化形態や社会形態も持たないから、宇宙人と呼ぶにはちと無理があるわね」
うう、僕にはさっぱり分からない。
でも、美奈子ちゃんは僕がついて行けてない空気を読んでおらず、どんどん話をすすめる。
「それが、宇宙空間を長年旅してきて、たまたまこの地球に接近してきた。ずっと孤独だったそれは、遊び相手が見つかって喜んだ」
僕は、コーヒーを噴きそうになった。じゃあ、あれは襲っていたんでも、食ったんでもなく——
「犬が、人間にじゃれつくような感じね。ただ単に、私たちに一緒にいてほしかったみたいなの」
彼女の長い説明を要約すると、こうだ。
その生命エネルギー体は、複雑な思考をすることには慣れていない。
だから、寂しいのはトモダチを「所持していない」せいだと考えた。
トモダチを 「持っていれば」 寂しくないと考えた。
だから、大勢を悪気なく、無邪気にさらった。
人間は決まった形と質量をもつということも気にしていないので、勝手に閉じ込めると相手を不自由を強いて迷惑になる、ということももちろん分かっていない。
で、美奈子ちゃんはこの生命体に、色々分からせようと説得をしたらしい。
(会話手段は言葉ではなく、振動数の調整による共鳴だと言ったが、僕はもう理解するのはあきらめた)
……トモダチはね、自分のものにして縛るものじゃないんだよ。
たとえそばに持っていなくても、そこに「信頼」と「友情」があれば、あなたが望む時にはこちらがさらわなくても来てくれるものなんだよ、と言ったらしい。
そうしたら、向こうは「ジャアオマエハ イツデモアソンデクレルトモダチニ ナッテクレルノカ」と聞き返してきたので、なってあげると美奈子ちゃんは請け合ったらしい。
「ちょっと待って。そんな簡単に約束してもいいの? 美奈子ちゃんにも生活ってものがあるだろうし」
その心配は、結果必要なかった。
「あのね、無理やりさらわなくても人間はきっとあなたがたと友達になってくれるよ、って言ったら喜んじゃって、もっと仲間を連れてくる、って一旦帰っちゃった。次来れるのは、二千年後だってさ」
コーヒーは噴かなかったが、手にしていたお冷を思わずこぼしかけた。
「……ってわけで、二千年後の人類の、成熟した対応に期待しましょう!」
美奈子ちゃんは、そう言ってこの一連の事件の話を締めくくった。
「いやいや、まだだよ。解放された人たちがなぜ普通の生活に戻って、誰もさらわれたことを騒がないのか。街の人が、一時的とはいえ全員が消えた事実が、なぜニュースにすらならないのか。その説明がまだですっ!」
美奈子ちゃんがファミレスの席から腰を浮かしかけた時、思わず待ったをかけた。
「ああ、それ? ちょっと言いにくいんだけど…」
エヘン、と咳払いをして、またシートに腰を下ろした。スカートが折れてしわにならないように、ちゃんと手で伸ばして座る仕草が男子には超たまらない。
「メン・イン・ブラックっていう映画知ってる? 宇宙人を管理するエージェントの話なんだけど」
「古い映画だね。でも続編が最近出たから知ってるよ、もちろん」
美奈子ちゃんは胸ポケットから、銀色の万年筆のような物体を出して、僕に見せた。
「宇宙人が騒動を起こしたら、さぁこの光をじっと見て~とか言って、事件の記憶を消す道具があったでしょ? 確か、ニューラライザーとかいう。これが、ソレ」
……マジかい!そんな映画ばりの道具が、本当に実在するとは!
そう思った瞬間、美奈子ちゃんの顔が意地悪に歪んだ。
「やーい、引っかかった! そんなもん、あるわけないでしょ! 科学的な道具とかじゃなくて、それも私の超能力の範囲ですっ」
外は、もうすっかり暗い。
クリスマスまであと一か月。僕は、結局女の子と付き合う、という経験もなく高校生活を終えるんだろうか? 美奈子ちゃんの横でそんなことを考えていたら——
「クリームソーダ」
彼女は、一言一句ハッキリそう言った。
「……え?」
「あなたが、本当に注文したかったもの。気にしないで注文すればいいのに」
絶句した。彼女は、人の心も読めるのか? それって、それってマズイぞ!?
僕、か~なり色々想像したぞ? あんなことやこんなこと——
「事件解決に付き合ってくれたお礼に……今度おごってあげるよ」
もしかしてこれって、デートということになるのかな?
「あとさ、私のことそんなに『美奈子ちゃん』って呼びたいなら、いっそのことそう呼べばどう?」
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