おまじない

有菜 藍

サヨナラの前日

キラキラした眼差しと

新しい日々の風

心から安心してしまう空気に

夢を忘れた私が

一瞬で憧れた


残された時間で

もう一度あの空気を感じたいと

言葉に詰まってしまう


こんな時に話題を選ばなくていいように

距離を縮めておけばよかったと

少し後悔する


どんな顔で

どんな言葉で

いつものこの場所を立ち去ればいいのだろう


ただただ素直に寂しい

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