unhappy wedding


それはそれはしあわせな

夢で逢えたから

月の光で遮られて、

僕らを祝福するように

切っ先で黒く染められ、

満開の徒花の底でも

静粛に執り行う夜の柩


縹色のサークレットを夢に被せて

真っ白な地上を衣装に仕立ててさ

踊り空かすといい、楽になれるなら

サッシュには涙が沁み込んでも

溶け出した砂糖菓子の甘さも含ませ


蕩け出した足跡が崩れてしまっても

信じていたから、此処まで来れたんだね

軽々しく愛を否定しないで、

甘んじて受け入れましょう


季節を彩る彼方に捧げる

小花柄のドレープを翻して

ささやかな歌と栞に胸におしまい。

鮮明に記憶するこの物語は引き継がれて

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