狭心症の夢

激しい動悸に目を回し膝を付く時、こぶし大の臓器が語りかける

『漫然と生きるな』と


「大丈夫、わかってるよ」と返す


『死を想え』と臓器は続ける


「ずっとそうしてきたよ」と答える




「終わらせてくれない?」



そう問い返せば臓器は沈黙し私の怠慢を許さない。



『漫然と生きるな死を想え、日々が安穏とする程に尚』



/狭心症の夢

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