ラグナログ

姫亜樹(きあき)

小さな神たち~序章~

何度目かの青い星で

ぼくは

小さな神たちと出会った

まだ

自分たちの想いに気付かない

小さな神たちと出会った


北の神の国の主神は

好戦的で不和の種

それでも

割と平和にやっていた


小さな神たちは

まるで小さな子どものように

主神に嫌われまいと必死だった

その姿が健気けなげ

ぼくは二人が気に入った


それから

何百年の時が経ち

人間の中で暮らしていたぼくの所へ

その小さな神の一人が堕とされてきた

不和の種は未来を見る瞳を手に入れ

二人の仲を操った

神々の戦いを見るために


どうしようもできない

渦の中

ぼくにできるのは

北の神の国を閉じること

同じことを繰り返さないため

あとは

君たちが選ぶしかないんだ

自分たちの運命を

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