エイミール~少年の日の思い出~
Ley
第1話
そこまで語ったところで彼は一息ついた。
ランプの光も淡くなり、彼の姿は見えなくなるほど闇に隠れていた。
私の吸っていた葉巻はもうとっくになくなっていた。
「友人はその後どうなったんだい。」と私は彼に聞いた。
彼は窓のふちから移動してきてランプの近くに来た。
肌寒そうに肌をさすっていた。
「それが、わからないんだよ。」と彼は自分に言うかのように小さくつぶやき、その先を語った。
その後僕は父の仕事の関係で越すことになった。
隣の家に挨拶に行くとき彼はじっとこっちを見ていた。
彼は何も言わず母の後ろに立っていた。
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