幾億の愚行ありけり澎湃の時代の怒濤に消えしのみなり

幾億の愚行ありけりほうはいの時代のとうに消えしのみなり


【語釈】

ほうはいはいきおいよくわきだすさま。幾億の愚行には無論、両次世界大戦をはじめ、冷戦時代の文明の衝突、経済格差問題、地球温暖化など、さまざまな出来事がふくまれるが、それ以前にも、巨億の愚行があったはずだ。ただ、歴史のとうに消えただけである。我我の時代の愚行も同様に、消えていってよいものだろうか、とうたっているのだろう。

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