幾千や幾万といふ歳月が経ても和歌あり悲劇があれば

幾千や幾万といふ歳月が経ても和歌あり悲劇があれば


【語釈】

和歌も哀歌ばかりではないが、悲劇さえつきなければ和歌のねたもつきないということか。「幸福な家族はどれも似通っているが、不幸な家族は不幸のあり方がそれぞれ異なっている」とは、トルストイ著『アンナ・カレーニナ』の冒頭だったとおもう。穂村ひろし氏も「プロほどかなしい短歌を詠む」というようにいっていたように記憶している。とすれば、本作の主張もさもありなん。

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