魔導冒険譚

星乃紅茶

設定資料

各話 あらすじ

 かつて魔導の技術で繁栄を誇り、世界に君臨していたグローヴァー魔法王国。現代ではすでに滅び、剣と魔法の新しい時代がはじまっていた。

 トリストラーニャ大陸の北部に位置するソサリア王国を統べるのは、人間族のファーダルス王。その息子たちである双子の王子と、未知数の魔導の力を受け継いだ少女の出逢いから、すべての歯車が動きはじめる。



1 【万色の杖】編


 祖父である『時空間』大魔導士ヴァンドーナから、宮廷へのおつかいを頼まれた少女ルシカ。ゾムターク山脈の近道に向かったとき、身に覚えのない襲撃を受けてしまう。彼女の窮地を救ったのは双子の青年テロンとクルーガーであった。

 高笑いとともに現れた、メルゾーンと名乗る自称超美形大魔術師。彼が腹立ち紛れに『封魔結晶』から解放したのは、古代王国期に封印されていた『闇の魔神』。通常の攻撃では傷もつけられない幻精界の相手に、出会ったばかりの三人は大ピンチに陥ってしまう。飛び込んだ遺跡に隠されていたのは、ルシカの運命を変える魔法王国の遺産だった――。



2 【特別な日】編


『千年王宮』の日常からはじまる小さな物語。

双子の王子と宮廷魔導士の少女がともに過ごす、なにげなくも大切な一日のおはなし。



3 【生命の魔晶石】編


 宮廷魔導士として忙しい毎日を送るルシカに、テロンは自分の想いを伝えられずにいた。そんな折、『千年王宮』が襲撃を受けてしまう。

 狡猾な犯人たちによって双子の兄であるクルーガーが拉致され、その交換条件は古代魔法王国の遺産である五宝物のひとつ『生命の魔晶石』、そして『万色』の魔導士ルシカだというのだ。

 魔晶石は、怖ろしい力を宿しているがゆえに通常では立ち入ることもできない封印の地にあるのだという――。



4 【絆】編


 王国を支える道を選んだふたりは、暗躍していた『黒の教団』を追い詰めていた。だが、戦いのさなかにテロンが行方知れずになってしまう。ふたりの絆は、果たして――。



5 【破滅の剣】編


 手段を選ばぬ非道な組織『黒の教団』。邪神を降臨させ世界を崩壊に導くことを企て、その組織を利用する恐るべき敵が現れた。そのために必要な『破滅の剣』は、湖の底にある古代都市デイアロスに封じられているのだという。

 刻一刻と迫る、次元の揺らぎ『極』の瞬間。

 双子の王子と魔導士の少女は、新しい仲間たちと共に、世界の崩壊を阻止するためかつてない危機に挑む。



6 【白き闇からのいざない】編


 王都復興のための新しい技術と、行方知れずとなったラムダーク王国の船を捜索するため、帆船ブリガンティンで魔の海域に乗り出した三人。けれど、そこに生息する巨大な魔獣と遭遇してしまう。そのとき眼前に現れた孤島に船を向けたのであったが――。



7 【歴史の宝珠】編


 魔導の力によって栄えていたグローヴァー魔法王国が何故終わりの時を迎えたのか――二千年前に起こった滅亡の真相を知る鍵となるのは、古代魔法王国の五宝物『歴史の宝珠』。誰も知ることのなかった「失われた歴史の輪」を探るべく、幼なじみの少年リューナと少女トルテが『時間』を越える。



8 【従僕の錫杖】編


 冒険は【破滅の剣】編の一年後、王都ミストーナの建国祭からはじまる。

 若き国王としてソサリア王国を背負い立つクルーガーは、いまもルシカへの恋心を忘れられずにいた。そんな彼が出逢ったのは、王都へ逃れてきた黒髪の少女マイナ。運命的なものを感じた相手であったが、彼女の体内には凄まじい魔力を秘めた魔法王国期の五宝物『従僕の錫杖』が受け継がれていた――。

 彼女の生命を危機に陥れていたのは、謎の異形の男と黒衣の男だった。クルーガーは彼女を救うために魔法剣を振るう。

 国王となった立場にわずかな逡巡を抱いていたクルーガーを支え、進むべき道を素直な態度で指し示してくれる少女マイナ。祖父との思い出に揺れ動くルシカのすべてを護り抜くことを心に誓ったテロン。古代魔法王国の宝物とルシカとの両方を掌握せんと目論む『死霊使いネクロマンサー』の男。

 さまざまな想いが交錯するなか、別大陸へ渡るために海魔の棲む外洋や、古代魔法王国期に封じられた塔を舞台に、大切な者の未来を繋ぐための闘いがはじまる。



9 【古代龍と時の翼】編


 王国の護り手である王弟テロンと宮廷魔導士ルシカ。ふたりの娘であるトルテはリューナと無事再会を果たし、テロンの兄であり国王であるクルーガーのもとには五宝物『従僕の錫杖』から解き放たれたマイナが戻ってきていた。

 平和な時を過ごすソサリアの『千年王宮』に、隣国との境界にある山脈の最高峰ザルバーンにて古代龍が目覚めたというしらせが届いた。神と並び称される古代龍は、自らの望みを叶えるため、王国のみならず世界を危機に陥れんと動き出したのである。

 同時に、トルテとリューナのもとに過去からのメッセージがもたらされていた。友人ディアンを救うため、ふたりはいま一度時間を超える決意をする。

 懸命に挑むふたつの意思、絶対的なひとつの願望。運命に選択されるのは、果たしてどちらのほうなのか――。



10 【双つの都】編


 リューナとトルテは古代龍の幼龍であるピュイとともに、冒険の旅の途上にあった。ハイラプラスに導かれ、ふたりが目指していたのは、高峰フルワムンデにある古い遺跡を抜けた場所にある次元の扉――幻精界への『道』だ。

 一方、テロンとルシカはソサリアの護り手として、忙しいながらも穏やかな日々を送っていた。そんな彼らに衝撃的な運命がふりかかる。突然ルシカが倒れ、瀕死の状態に陥ってしまったのだ。

 彼女の遺した言葉でテロンが思い出したのは、娘トルテが生まれたときの騒動――十五年前に幻精界でふたりが巻き込まれてしまった、世界そのものの破滅に関する記憶であった。

 幻精界へ呼ばれた過去のテロンとルシカ、そして現代に存在している『道』を抜けてきたリューナとトルテ。

 空間や時間の結びつきが異なる幻精界で、それぞれが運命的な再会や出逢いを果たしていた。だが彼らの世界を危機に陥れた元凶はひそかに暗躍し、手筈を整えていたのであった。

 現代のテロンとルシカの運命は続いてゆくのか。過去の彼らと現代のリューナたちが彼の地で結びついたときに何が起こるのか――。



11 【南国の花嫁】編


 リューナとトルテは、幻精界の幼子ナルニエ、古代龍のピュイ、同じく始原の存在であるキュイとともに、隣国タリスティアルに渡った友人たちを訪ねていた。嬉しい知らせに歓喜するふたりだが、同時に自分たちの関係について深く考えるきっかけにもなってしまう。互いを意識するリューナとトルテだったが、それどころではない大事件が起こってしまい――。



12 【ふたりの想い出】編


 テロンとルシカ、ふたりの知られざる幼少の頃の物語。


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