断じて熱中症ではない 2

 さて、彼はしばらくぼんやりとした表情で窓の外の景色を眺め続けていたが、やがてそうすることにも飽きてしまった。

 青い空からふっと彼女へ目を転じると、彼女はスマホをいじっている。


(あれはさっき撮っていた写真と……何か文章を打ち込んでいる……?)


 彼はぼんやりした様子でそこまで考えて、すぐにハッとした顔になる。

 そして彼女が『アップロード』と表示された部分をタップするよりも早く、彼女からスマホを奪い取った。


「──ちょっ、ちょちょちょちょっと待て! 君は一体この写真をどこに載せるつもりだったんだ!?」

「え? イン〇タグラムです」

「インスっ……グ……!?」


 と、驚きのあまりよく分からない部分で言葉を切ってしまう彼と、スマホを取られてもあまり気分を害した様子を見せず、きょとんと目を見開いている彼女。

 彼はそんな彼女を見て一瞬(可愛いなあ)と和んだが、すぐにそれどころではないと口を開いた。


「断る……断固断るっ!!」

「ええー、何でですか? みんなやっていますよ? 顔は見えないようにしていますし、別に裸でもないし、大丈夫ですよ、安全ですよ」

「……ものすごく当たり前なことを言うがな、皆がやっていることだからって安全だとは限らないからな……?」


 彼はがっくりと肩を落として、疲れた風のため息をついた。

 そういえば彼女は『超』がつくほどの情弱だった……と今更ながらそんなことを思い出す。

彼女はそんな彼を見上げて困惑気味に目をまばたいていた。


「よく分からないけど、そんなに嫌ならやめておきます。

 じゃあ、私だけうつってるやつだけをアップするのなら大丈夫ですか?」

「……分かった。それでいいならそうしてくれ……」


 彼はため息をつきながら頷いた。

 プライベートで撮った写真のアップロードなど全面禁止したいくらいの気持ちだったが、好奇心が強い盛りの女の子に対して何もかも禁止するのも気の毒だ。年寄りじみた慎重論を振りかざしたいわけではないし。


「……しかし、そんなに何でもかんでもSNSにアップしてどうするんだ? 一体何を楽しむっていうんだ」

「近況報告になって便利ですよー。

 今は皆別の職場で働いてるけど、こうやってお互いの写真を見ていると、あぁあの子もこの子も元気そうだなーって安心できるんです。それに、他の子がどんなイベントに行ってきたかなんてことも分かるから、それなら似たようなイベントがあったらさそってみようかなーって思うきっかけにもなったりして」

「なるほど」

「そういうこと、やってないですか?」

「やってないなあ……。

 俺の母校は休憩時間の教室で火のついたトイレットペーパーを投げるゲームが始まったり、トイレで古典的なカツアゲが発生しているような世紀末世界だったから、元同級生同士がSNSで繋がって連絡を取り合うなんて発想がなかったよ……。

 大学時代は高校時代に好きなように活動できなかった反動でものづくりに打ち込みすぎて、人間関係を作る心の余裕なんかなかったし」

「うっ……そうだったんですか……。

 あ、あとそうだ、こういうのってたまに見返すとアルバムみたいで楽しくなったりしません? 昔こんなことがあったなーって思い出しながら写真を見ていると、それだけで嬉しい気持ちになっちゃうじゃないですか」

「……そういうのもないなあ。

 ウチは両親ともに仕事で不在がちだったからアルバムなんてものもなくて、そういうのを見て楽しみたいなんて発想がそもそもなかったよ……」

「……そうだったんですか……」


 と、彼の悲しい過去を思い出した彼女は少しひるんだが、すぐに立ち直って彼に自分のフォトストリームを見せる。


「じゃあ、いまからそういうのを作っていくのも楽しいかもしれませんね。前に取ったデートの写真なんかを一緒に共有出来たらよくないですか?」

「……確かに楽しいのかもしれないな。つい最近のことなのに懐かしくなってくる」


 と、彼は彼女のとなりに腰をおろし、彼女の操作するスマホの画面を見て目元をほころばせた。しかしふっと不思議そうな顔になり、


「それにしても、これらの写真はインスタにアップしていなかったのか……何でもかんでも上げるってワケじゃないんだな」

「あ、はい。

 ただのデートの記録は恥ずかしいから上げません。デートなんて、普通に撮って上げるだけでも自慢みたいにもなっちゃうし。

 さっきのはインスタ映えするやつだったからついつい載せちゃいたくなっちゃいましたけど」

「……違いがよく分からんが、そういうものなんだなあ……」


 と、彼は孫の話を聞くお爺ちゃんのような気持ちになりつつスマホをいじる彼女を見ていたが……ふと、なんの脈絡もなく、前に知り合いが話していた雑談の内容を思い出した。



 ──パパ活女子(最近の言い回しで言うところのPJ)は、しばしば贅沢なリゾートホテルや都市部の超高級ホテル、一人あたり二万三万五万円もする豪華レストランなどで自撮りをして、その写真をイ○スタなどにUPするものなのだそうだ。

 そして、その写真の大部分が『その女の子一人』の自撮りなのだとか。

 どう考えても若い女の子がひとりで行けるような場所ではないのだから、背後には必ず出資者というか、貢いでいる男がいることは確かである。しかし、パパ活女子はそのホテル代や食事代を出してくれたオッサンと一緒に写った写真は絶対にイン〇タにUPしない。

 ……なぜならば、オッサンは別にイ○スタ映えしないし、画面の中に入れたくないし、そもそもPJは大してオッサンのことを好きでもないからだそうで……。


(それでも金を払う男がいるってことを聞いて、何とも言えない気分になったんだったなあ……あんな惨めなことをやりたがる奴の気がしれん)


 と、そんな話をよりにもよって今思い出してしまい、彼はもの凄く複雑な気持ちになった。

 ……彼女が今みんなと共有しようとしている写真にも、当然彼は映ってない。当たり前だ。さっき彼がやめろと彼女に言ったのだから。でも俺別にパパ活のパパじゃねえし。年の差はちょっとあるし、保護者っぽい振る舞いもしてるかもしれないけど、でも俺別にパパじゃねえし……。



「……やっぱり載せよう」

「へ?」

「顔は伏せて載せようとしていたんだろう? なら構わん。本当はネットにアップされるのは非常に不本意で仕方ないが、パパ活のオッサンと似たような存在になるのはそれ以上に嫌だ。何か嫌だぞ」


 と、言いながら、彼は彼女のスマホの中をのぞきこむ。


「どうせ君の写真を見ているのなんて君の友達くらいなものだろう? それならまぁ……ってなんだこのフォロワー数は!」

「え? 普通にやってるとこれくらい行きませんか?」

「行かないって……。

 そういえば君はめちゃくちゃフォロワーが多いんだったな……いやでもこれ、前より増えてないか……?」


 彼はぎょっとした顔をしつつ、彼女のスマホをまじまじとのぞき込む。


「大したことありませんよ。でも友達も確かこんなもので……ってあれ? この子は二桁ですね。この子も……私くらいなのは二、三人かあ」

「一桁二桁が普通だし、君クラスまでフォロワーが増えるのは異常なんだよ……ていうかなんで君のこの写真でこんなにフォロワーが増えるんだ……」


 彼は愕然がくぜんとした表情で彼女のアカウントに並ぶ写真の数々を見つめていた。彼女がファッション好きだとは知っていたが、こうも服の写真ばっかりだとは。プライベートの写真が服に埋れてる状態だ。


「……やっぱりやめよう。

 顔をうつしていないとはいえ、情報流出のきっかけはどこにあるか分からないしな。それよりどこか、二人の写真を共有できる場所があるといいのかもな……」


 色々なことを考えた後、彼は首を振りつつそう結論づけた。


「え? カップル共有アカウントをSNSに作るって話ですか? ツイッ〇ーとかに?」

「なんかやだなあそれも。共同アカウント開設後三か月で別れてカップルの墓場状態になってアカウントが放置されている、みたいなあるあるネタを思い出さないか?」

「まあそれもそうなんですけど……でも、カップルの写真共有専用のサービスとかってすぐにサービス自体が終了しそうで不安になりません?」

「あー、まあそれもなあ」

「ていうか、なんでいきなりそんな話を」

「いやなんか、俺がインス〇パパカツ女子に群がるパパみたいに見えて嫌だなーと思ってしまってだな」

「なにそれ……」


 と、彼女はふいに低い声で呟いた。

 その声の低さに彼が違和感を覚えるよりも早く、「なんでそんなこというんですか」と彼女は付け足す。


「いやそれは」


 と、彼は答えようとした。

 だが彼が何かいうよりも早く、彼女はそのままとん、と飲みかけのサイダーを床に置く。勢いよく置かれたせいで、サイダーがまた少しだけ泡立った。


「修一さんは……そんなのじゃないです」

「いや、それは分かっているんだが」

「そんなのじゃないです!」


 彼女はそう言って彼にとびかかり、家の壁に押し付けた。壁ドンだ。あまりにいきなりすぎたので、彼はきょとんと目を見開くしかない。

 一体どうして突然彼女が怒ったのか彼は考えようとしたが、サイダーが泡立つ音がやけにはっきりと聞こえて考えがまとまらない。……ちなみに今更すぎる話だが、彼の名前は修一という。


「修一さんは、そんなのじゃないもの……」


 混乱している彼の手を彼女が握る。

 彼女のてのひらは手の洗いすぎのせいでガサガサだった。

 ──これはあくまで余談だが、看護師は患者の安全を守るために、ケアの前後の手洗いを励行れいこうされている。その回数は受け持ち患者一人に当たり十回にも及ぶ。つまり七人受け持っていれば七十回だ。職務に真面目であればあるほどハンドクリームが手放せない。


「私たちの関係をパパ活なんてものになぞらえるなんて酷いです……ただ単に、お互いの年齢が分からない場所で出会ったってだけじゃないですか。命懸けで助け合っているうちに、後に引けなくなっちゃっただけじゃないですか」

ゆう……」


 と、彼は呟いた。

 ……これもまた今更すぎる話だが、彼女の名前は夕という。夕方と書いてゆう。お互いを本当の名前で呼び、呼ばれる関係になるまで随分な時間がかかった。恋人同士になっても、いやむしろなった後の方が気恥ずかしくて、デート中一度も名前を呼ばずに済ませてしまった日さえある。

 そんな理由もあって名前を呼ばれると嬉しがるはずの彼女はしかし、今は眉間にしわを寄せて、口をへの字にして怒っている。


「なんでそんなこと言うかなあ……あ、分かった。熱中症で頭がおかしくなっちゃっているんでしょう?」

「え?」

「もっと頭も体も冷やさないといけませんね……もう一回お風呂、入りませんか?」

「いや、でもさっき水着も洗濯機にかけて……」


 と、彼が言いさした時、洗濯機が今までよりいっそう大きな音を立てた。

 洗い・すすぎモードが終わって脱水モードにでも入ったのだろう。


「……ね?」


 彼女はそう言って彼を壁ドンしたまま恰好のまま見上げる。

 なにが「ね?」なのか分からないが、彼女は普段のニコニコ顔ではなく、何となく怒ったような表情をして彼の手を掴んでいる。その顔はかなり赤い。


 ……ひよっとして熱中症なのだろうか、と、彼はトンチンカンなことを考えた。水風呂に長時間入ってその後ピンピンしていたのだから、それは考えにくいことだ。

 だが、彼がそう考えてしまったことにも一応の理由はあって、普段の彼女はこんな風に大胆な誘いをかけたりはしないのだった。酔っている時は別だが、しかし、普段の彼女は絶対にしない。

 よき家庭の介護者であることに必死だった彼女には、それ以外の経験があまりに少ない。せいぜいが家で出来るゲームと、女友達とイン〇タ映えする写真を撮って遊んでいた程度のものだったと彼は聞いている。


「私の気持ちを分かってもらうためにも、もう一度お風呂に入り直さないといけませんね……」


 と、彼女は言っているが、彼にはほとんど聞こえていなかった。洗濯機は相変わらずガタゴトと音を立てている。ガラス窓の向こうには、相変わらずコバルトブルーの空と黄金の日差しで出来た世界がある。

 ……だがその何もかもが、彼の意識には入ってこない。


(俺は一体どうしたらいいんだ……)


 彼はただ彼女の手のあたたかさだけを意識してしまっている。

 彼女のてのひらはガサガサだが、手首はとてもやわらかいことを彼はもう知っていた。

 そのことを以前の彼が指摘したら、余ったハンドクリームを塗りつけているせいだろうと彼女は前に笑っていた。


(妙に喉が渇くな……)


 彼はごくりと喉を鳴らす。彼女の体がとても近い。そんなことを考えているうちに、座ったままの彼女が彼の体にもたれかかってくる。適度な重さが気持ちいい。

 それにしても喉が渇いた。さっき水を飲んだばかりなのに、ひょっとしたらこれは本当に熱中症なのかもしれないと、彼は混乱気味の頭で考える。


 しなだれかかったままの彼女の手をほどいて、手を握り直した。こんなに触りたくなってしまうのがハンドクリームのおかげだとは彼にはとても思えない。何しろ手首以外も手首と同じくらい手触りが良くて、いつまでも触りたくなってしまうくらい気持ちがいいのだ。それに、たとえガサガサであったとしても、彼は彼女の手を握るのがとても好きだった。

 手に限らず、能天気そうな笑顔も、やさしげな目元も、「いつも眠そうで無愛想で取り付く島がない」と人から言われがちな自分にひるまず楽しいことをたくさん共有しようとしてくれる一生懸命さも、彼女の何もかもが彼は好きだった。


(……ね、熱中症だ、これは熱中症の症状に違いない!)


 さっきから自分らしくない考えばかり思い浮かぶからだ。

 混乱した彼はその原因を精査することなく、すべては熱中症のせいであると判断した。断じて彼女の手首がすべすべして気持ちいいからではない。シャンプーをしたての彼女の髪からいい匂いがしてくるからではない。

 すべては熱中症のせいで、他に何か理由があるとしたら、今窓から見えている空が鮮やかなコバルトブルーであるせいだ。

「太陽が眩しかったから」という理由で殺人が発生した小説があったのだから、「空が青かったから」という理由で自分たちが恋人としてのあれそれをする日があってもいいじゃないか。そうしよう、そういう方向性で行こう。


(第一、ただの水風呂じゃないか)


 ……と、彼は彼女の体を抱きしめながら、言い訳がましく考える。

 なぜ彼女が怒っているのか誘っているのか皆目見当もつかないが、恋人同士なのだから断る理由は特にない。合意の上の行為なのだから、何一つ問題はない。彼女の体調だけが心配だったが、でも、こんなに怒って壁ドンなんかやる元気があるのなら案外大丈夫なのではないか。


 ……と、沸騰した頭でそこまで考えた後に、彼は自分が抱きしめている彼女の体に視線を戻した。

 そして、はっと息をのむ。

 ……彼女がよく分からない理由で不機嫌になった理由、唐突な行動に出た理由、『すべてが理解できたから』だ。


(……寝てる……)


 大好きな彼に抱きしめられて、彼の体にもたれたまま、彼女はすうすう眠っていた。

 夜勤明けで睡眠不足気味の彼女はいつもより少し我儘で、夕方が近づくにつれてだんだん無口になっていき、むすっとした表情になり、いきなりガクっと寝てしまう。

 ……唐突によく分からない理由で怒り出したのも、普段はやらないようなこんな誘い掛けをしていたのも、十中八九彼女がとてつもなく眠いからだった。


 自分の家で女の子が寝てしまったら、人によってはこっそりエロいことをしようとするのかもしれない。

 ……だが、パパ活のオッサン程度の人種でさえ「惨めだ」と蛇蝎の如く嫌っている硬派でプライドの高い彼は、勿論そんなことはしたこともなかった。途方に暮れた気持ちのまま、しばらくの間窓の外を見て遠い目になる。


(……もうこれは……寝かせておくしかないな……)


 と、空の青さを見て冷静さを取り戻した彼が、そっと体を起こして彼女をベッドに運ぼうとすると、彼女がびくっと目を開けて立ち上がった。


「へっ……? 私、今寝ちゃってました!?

 駄目ですよ逃げちゃ、パパ活だなんてバカなことを言っている人に、私の気持ちを分からせてやるんだから……ふふっ、十分後にお風呂場に来てください……本当のエロい女というものをお見せしてやりますよ……」

「やかましい! 一体何を言っているんだ君は!」


 ……彼女は体は起きているが脳が半分寝ているせいか、相当にトチ狂ったことを口走っている。

 優しげな目は潤んでぼうっとしているし、変な方向を見ながらへらへらと笑っている。どう見ても人としての知性も理性も帰省中だ。


「ちょ、ちょっと待て! 落ち着け……落ち着くんだ! ていうか寝ろ!」


 と、彼はお風呂場に行こうとする彼女を慌てて力づくで止めた。が、彼女は「やだー」「だーめ」と首を振るばかりで、納得して動きを止める気配もない。これではまるでゾンビである。こんな状態でお風呂に行かせたら秒でおぼれる危険があるので、絶対に行かせるわけにはいかない。


「止めないでください……止めないでください! 私はちゃんときちんとしっかり冷静です!」

「うるさい! 変な日本語を使うな!」


 と、彼は一向に言うことを聞こうとしない彼女を叱り飛ばしつつ、必死になって考える。


(一体どうしたら……俺は一体どう答えればいいんだ……!)


 彼は彼女を必死になって抑えたまま、とても悩み、葛藤した。

 ──脳が半分寝ているとはいえ、今の彼女は酔っていない。酔っていない彼女がこんな風に誘いかけてくるのは本当に珍しいことで、それをバッサリ断ってしまえば彼女の心が傷つきかねない。それは出来れば避けたかった。おとなしく安全な場所で寝落ちしてほしい。

 まったく夜勤と言うものは、どうしてこうも過酷に無残に労働者の脳を破壊しつくしてしまうのだろう。若い女の子が背負うにしては、あまりにむごすぎる業でありやしないか。

 ……と、数十秒ほど思い悩んだのち、自分と彼女の自尊心を守るために彼が出したパーフェクト・アンサーは以下の通りである。



「……その、ゲームがいいんじゃないかな……」



 ──そんなわけで、今日も写真は増え続けている。





▪️熱中症予防のための水分補給として、日本スポーツ協会は0.1~0.2%の食塩(ナトリウム40~80mg/100ml )および糖質を含んだ飲料を摂取することを推奨しています。特に1時間以上の運動をする際には、4~8%の糖質を含んだものを摂取しましょう。

冷えたイオン飲料や経口補水液のほか、自分で調製する際には1リットルの水、ティースプーン半分の食塩(2g)と角砂糖を好みに応じて数個溶かしてつくることも可能です。暑い日が続きますので、熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さい。

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