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ガリバー旅行記の小人の国、リリパットでは、窃盗より詐欺の方が罪は重い。


一般的に窃盗は誰でも物理的に防げるが、詐欺は正直者であるがゆえにひっかかる。


つまり、信頼に対する罪である。


現代社会において、正直者に対する犯罪行為を暴力的犯罪より重く見るとしたら、おそらく莫大な数の人間が極刑に処せられるだろう。


しかし、未だかつて「ホワイトカラー犯罪」の遺伝子は間引きされていない。社会的にごく少数であるはずの殺人・暴力行為者に対する間引き以上に、「ホワイトカラー犯罪者」の間引きは、社会秩序の構築の上で効果的であるはずである。


あるいは、「詐欺」と「商売」の差を見出すのは困難であろうか?

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