第14話 ささみ大量入荷





夕刻、ギルドからの帰り道

ささみ屋台のお姉さんに声をかけられる。





「いや、ウチちゃんと『ささみ以外』も取り扱ってますからね!」



「・・・」



「はい、これお客さんの好物の『ささみ』です」


おお、再入荷したのだろうか

あと安いから食べているだけであって、好物ではない




「そんで、コレ、少ないですけど『仕入れ料』です」




「?」




なにすっとぼけてんです?

お客さんが何匹も『暗夜の森』の『鶏』捕まえてきてくれたんじゃないですか


蜘蛛の糸っぽいの巻き付いてましたけど

なんてったって、生け捕りだからさらに良い。


『つがい』にさせて一儲けできそうです。




「じゃあ、私は忙しいので、これにて、またご贔屓に」




「あ、ちょっと」


屋台の人は足早に去って行ってしまった。


このお金に手を付けて良いかは迷うが、

ささみはもったいないので食べることにした。




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