東大阪市てのひら怪談投稿作品(改善済み 反省文付き)
久世 空気
長瀬の団地
東大阪市に住む同僚から聞いた話だ。
同僚は長瀬のとある団地に住んでいる。そこは人が住んでいるにもかかわらず、自殺の名所と言われているそうだ。自殺者はわざわざ遠くから足を運び、団地の棟の上から飛び降りるのだという。
同僚の母親はある朝、住んでいる棟の下で変な女を見た。各棟の入り口の前に、手入れもろくにされていない花壇があった。生きているか死んでいるかわからない植木の横に、見たことがない女が蹲っていたそうだ。のぞき込んでみると、その女性は小さな祭壇のようなものに手を合わせていた。祭壇ももちろん初めて見たもので、おそらく女が持ってきたのだろう。同僚の母親は好奇心が湧き、その女に「何をしているんですか?」と聞いた。女は「ここは空気が悪い。悪い空気が溜まっているから拝んでいるの」と言うと、何やらブツブツ唱え、拝み続けた。
その後、同僚の母親は用事に出かけて三十分ほどして帰ってきたら、まだその女は花壇の中で祈っていた。同僚の母親は家に戻って、笑い話として同僚に話したそうだ。同僚はあまり笑えなかったようだが。
しかしその後、確かに自殺は減ったそうだ。
【反省】これは小説ではなく実話なので手の入れようがない。もうちょっと盛ってもよかったんだろうか?
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