コズミック水/清涼院流水

「ジョーカー」読了時には思わず本を投げ捨てたくなったが、今回は思わず破り捨てたくなった。十人居れば十二人くらいは「こんなもんミステリじゃねぇ!」と怒るだろうけど、著者は「ミステリどころか、そもそも小説じゃねぇし。流水大説だよ?」と開き直ってはばからない。流水大説が如何なるものか解らんが、大説とは本来「君子が国家や政治に対する志を書いた書物」の意味。そこまで崇高な作品には見えないし、どっちかって言うとトンデモ本の範疇だろう。そしてトンデモ本だと思って読むと結構楽しいし、更に困ったことに意外と好きかもしれん。


◇蛇足その一

ところで三十八番目の密室で殺されてるのって、「森博嗣」じゃないの?(汗)


◇蛇足その二

【微ネタバレ注意】あー、なるほど。「コズミック」読み終わって、やっと「ジョーカー」の真犯人の意味が解ったわ。幻影城のスタッフって全員が●●●だから、 「しんはんにんは●●●●●●●である」になるんだな! こんなトコでも、つながってたか……。

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