好き好き大好き超愛してる。/舞城王太郎
表紙通りの内容を期待すると痛い目を見ると構えて読んだが、意外にも見た目どおりの小説だった。「愛は祈りだ。僕は祈る。」阿修羅ガール同様、書き出しの一文で既にやられてた。柿緒の話が主で、他は作中作かな。とすれば、書く事もまた祈りであり、愛なんだろうね。「世界の中心で、愛をさけぶ」批判との見方もあるが、さもありなん。131回芥川賞の候補作。なぜ受賞しなかったのか不思議。この回、選考委員の村上龍が欠席。舞城は少なからず、村上龍の影響を受けているように見える。彼の評も見てみたかったな……なんて思う俺は、村上龍好き。
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