第15話 清掃

友人宅に清掃員らしき人たちが、ぞろぞろ入っていくのをみた。翌朝、表札も庭の犬小屋も消え、呼び鈴にも返事がない。学校でその話しをすると皆、一様にそんな奴は知らないという。冗談だろう、と教師の持つ名簿を覗いたがそこにも名前はなかった。綺麗さっぱり友人の痕跡は消えていた。あるのは私の記憶だけ。#呟怖

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