螺旋の魔眼 クリオネ・メビウスの必殺技
「私には魔眼は効かないよ。この魔眼封じがある限り」
長髪の男はメガネを触りながら、口角を上げる。俺は唇を噛みしめ、うつむく。
「フローラル姫の首をネジ切ったのは、あなたですね、クリオネ・メビウス」
「違う、俺じゃない。俺にはアリバイが……」
「あなたの魔眼は『螺旋の魔眼』、その名の通り螺旋状にネジ切ったのではないですか? しかも、一度でも目を合わせれば、時間差でも発動できる」
俺のこめかみから汗が一筋流れた。
「違う! 俺の魔眼はそんな力では……」
「では、見せていただきたい、あなたの魔眼の力を! 私には効かないがね!」
男は声を荒げた。
「では、見るがいい! 我が螺旋の魔眼の真の力を!」
俺は顔を上げ、目を見開いた。
俺の螺旋模様の瞳孔が激しく回る。
「う、うわ」
男は突然倒れた。
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