5篇 休日の二重奏

静まり返った部屋の中

時計の動く音と

パソコンの機械音だけが

音になり、耳に届く


聴き慣れた二つの音が

二重奏のメロディーを

静かに奏でる


真夜中に聴くには

少し寂しさを

含んだ音色達…


騒がしい音を含んだ

声音に慣れた耳には

その静けさが

癒しの泉になり

心に染み渡る


日常生活で乱れた心

自分を偽り、

嘘か真かの言葉を紡ぐ声

そんな声音に嫌気が差す


週末二日の休日が

私の癒しの時間


騒がしい音色と声音から

一時、解放されて

自分だけの時間に浸かる


この時間があるからこそ

また、来週も

騒がしい音色と声音に

身を投げ出すことが出来る

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