kokoro.koi(0);//タイトル「視えない空」
誰もいないと思うその町に私は歩いていく。
その時にはあったはずの薄汚れたブランコも撤去されて。
消え去った、その思い出の公園。
「ぅうぅ・・・、なんでよぉ・・・。」
消え去ったその思い出を踏みしめ、手放せない私。
消えてく。消えてくんだ。そう、消える。
「何で・・・、変に思い出すの・・・。」
一時の心の変動だ、と決めつけても私は動けない。
消え去ったそのブランコを思い出し、何も出来ずにいる。
かなしく、そして、軽く。でも、重い。
何も進まないのかな?
甘く、そして、残酷だった。
私の中に強烈な残痕を残し、貴女はいなくなった。
その空を見ることしかできない。
いや、私は空を直視出来ていない。
見れないのだ。
その町の真ん中で、貴女を探してる。
貴女が居たころの物はもうすでに無くなってしまったけれど、まだ、残ってるよ。
貴女の最後の言葉は「人は・・・、いつか・・・、死ぬけど・・・、まだ・・・、死ぬべき・・・、じゃない・・・、よ・・・、君は・・・。」
無くなった町の中で、貴女を探してる。
面影だけでも、探してる。
貴女の事を、何もなくなってしまったけど、まだ、面影だけでも探してる。
消え去ってしまったけど、残ってるのだ。強烈な残痕を残し、私の中で消えているが残っているのだ。
消えていった心と、強烈に残った貴女の影。
貴女の笑顔、貴女の動き、貴女の声、全てが私に残ってる。
視えない空とは、彼女たちの心を示す言葉。
あの標識すら無くなってしまったが、彼女の中には強烈に残ってる。
また、空が視えるといいですね。
彼女がきっと笑ってるはずですから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます