なんでも20170728

だいじょうぶ、この世界がどんなにかどうしようもなくてもてかじっさいどうしようもないけどもうほんとうに汚いものだらけだし、

けど、だいじょうぶ、私はけっして否定しきりはしない、肯定したい、全肯定したい、あるいはそうやってあのひとがそう言ってくれたかのようにそうするかのように私は、

肯定するから、だいじょうぶだから、

どんなにいじめてもいじめられてもこの世界はぜったいにうつくしいと言い切る、

殺されちゃうよ、殺されないよ、世界に、

でも私がこの世界を肯定する。だいじょうぶ。

どうしようもないね。

だから、感じさせてよ。そこにあるもの。どうしようもないもの、ぜんぶさ。

感じさせて。きっとほんとうにどうしようもないことなんだね。殺したくなるほどちっぽけだ。

私は、それを、うつくしいって言い切るから、かならず、人間がうつくしくないわけがないんだから。

だから、感じさせて。

嫌悪させてよ。どうしようもないなあって私、嗤っちゃうかもしれない。

そもそも私だってものすごくどうしようもなくて汚いしちっちゃいしもうほんとうにやんなっちゃう。


それでも、私は、世界の感性になるから。


なにもないただの凡俗を最高に尊いとして聖となす、から。

……決めたんだ。大言壮語。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る