原稿なんでもメモ20161212

Take care you.





(○○と××××観ながら、なぜか犬女子の話が捗る)

タイトルは「忠犬私」でどうだろうか。「魔法少女俺」みたいだけれど、そんな感じで。

「私」の名前は「なんとか公子(こうこ)」で、コロって呼ばれてる。

学校の子たちには、「こーちゃん」。

コロって呼ばせるのは家のひとびとのみ。

最初はコロ視点でずーっと進むか、事件でも起こしてラノベふうに、と思わんでもなかったのだけれど、

まあべつにそこを無理に合わせる必要もないというか。

私にとっての大挑戦でもあるので、むしろそこを下手にラノベふうエンタメふうと思わないほうがいいのかなって。

そう考えていくと、私はやっぱり、

自身を主人の「忠犬」だと信じて疑ってない、

なおかつ生まれつきマゾヒストの気質がある、というかマゾヒストの天才である、

公子と主人の男の子、このふたりの狂気的な関係性と

結婚に至るまでの過程がすごーく気になるし書きたいわけで、

それこそ『ニシノユキヒコの恋と冒険』みたいな感じで、

基本的には外から見ていき、オムニバス形式で進み、

最後の最後で公子視点と主人視点を入れるのはどうかな、って。

主人視点では、ウェディングドレスで笑う公子を書けばよいと思う。

なんだか少女漫画的になりそうだ。逃げ恥の影響を受けているのは、間違いない。



細かいストーリーはまだだけれど、一話と二話と、

あと主人視点はなんとなくイメージできる。



ふたりは25歳で結婚すればいいと思うよ。



第一話



一般職の24歳のOL、「あたし」視点。

恋愛に興味がある、よくも悪くも「ふつうの女の子」。

公子とは会社の同期。だが、一般職と総合職というところが違う。

公子は24歳で総合職のOL。

恋愛観を語る出だし。



おとなになっても女子会というと、恋愛の話はつきものだ。

なんとかさんはこう言う。

「~~~(恋愛はいいよ!)」

なんとかさんはこう言う。

「~~~(恋愛なんてこりごりよ)」

なんとかさんはこう言う。

「~~~(自立しなきゃ。自分磨きよ)」

そしてなんとかさん(公子)はこう言うのだ。

「恋愛? ……うーん、したいと思ったこと、ないです。

 なんでって? ……えーっと。説明が非常に難しいのですが、

 私は人間のふりをしているだけなので、

 人間と恋愛はできないのです。異種族間交流になっちゃいます」

みんな、苦笑を噛み殺して微笑む。

公子さんはそういうひとだ。

仕事はできるんだろうけれど、なにかどこかがずれていて。でも笑顔がかわいいせいかなんなのか、まあ仕事もできるしね、とんちんかんなことを言っても、公子さんは変わってるね、ってだけで済まされる。

かわいく言えば、天然、ってやつか。

……あほらし。

なんとか公子は、嫌な女だ。



(このあとなんだかんだでふたりでお茶する。

 公子はなるべく主人といるため、自分からはけっしてだれかを誘わない。

 だが、誘われたら、

 断ることもあるが、基本的には主人の考え、

 人間のふりをするのは人間のかたちをした犬にとってだいじだという考えから、

 主人の許可を取って、基本的には、出かけることにしている。

 だからたぶん、興味をもったのは「あたし」のほう。

 彼氏に振られたとか、そういう感じだと思うけれど、

 なにかしら興味をもち、公子に近づく。

 そして公子の闇、というか事情を知る)



二話



ここから時系列が戻り、基本的には順番に進んでいく。

第二話はそういう意味では第一話。第一話はプロローグ的な感じ。

主人と公子5歳、視点保持者の「私」は小二?小一か小二。小二でよいと思う。

ほかの登場人物は、主人とおなじ幼稚園でおなじ年中組の5歳の妹と、大学院生の二十代半ばの叔父。



小二当時の進行形ではなく、高校生~大学生くらいの「私」が

当時を思い出して記述するような感じで。

いま思いついたけれど、

大学の文芸部の同人誌に載せたみたいな設定でも面白いかもしれない。



ある日「私」は、妹の友だちの家に遊びに行くことになる。

どうやら、妹の友だちが、ペットの犬を飼いはじめたので、

見せてくれるらしい。

読書と編みものが好きで引きこもりがちな「私」は

進んで行く気はなかったが、

母親に、お姉ちゃんなんだからついてってあげなさい、と言われる。

(じつは母親は、内向的な「私」を心配していて、

 年下の子たちの面倒を見ることですこしでも社会性が育まれば、と思っていた)

「私」はしぶしぶ妹の友だち(=主人)の家に行く。



妹の友だち(=主人)は、聡明で温厚な眼鏡の男の子だった。

主人は、自分の部屋に「私」たちを案内する。

そこにいたのは、ふかふかの犬ではなく、

ふかふかの毛布を全裸のうえに羽織った、

人間の女の子だった。

しかも犬のような赤い首輪で杭につながれ、

頭にはおもちゃの犬耳をつけて、

両手足には犬の手足のような肉球つきの手ぶくろをはめられている。

はしゃぐ妹と対照的に、呆然とする「私」。

「私」のほうが数年長く生きているだけに、

この状況はおかしいとわかった。

メイド服を着たおとなの女のひとが来たので、そのことを言おうとするが、

彼女は、あくまでも女の子を「犬」として扱う。

「あらあら、お坊ちゃん、お友だちにコロを見せるときには、

 せめて服を着せてあげなきゃかわいそうですよ」

「コロは犬だから気にしないよ」

「そうですね、コロは気にしませんね、

 でもそれがお友だちに対する礼儀ですよ、お坊ちゃま。

 さ、コロ、お洋服を着ましょうねえ」

「あ、それじゃあ僕がやる。

 幼稚園のなんとか先生にね、子犬を飼いはじめたよって言ったら、

 お世話を自分でできるといいねって言われたんだ」

 「あらー、お坊ちゃんは偉いですね。

 それでこそなんとかグループの後継ぎですね」

「うん。ほら、コロ、服を着るよ」

 主人はコロの頭を軽く撫でる。

 コロは嬉しそうにくしゃっと笑う。

毛布をめくるとコロはほんとうになにも身にまとっていなかった。

恥ずかしそうにするようすもない。

「私」は、妹の裸を見るのとは

決定的に異質ななにか(=羞恥)を感じる。

ぜったいおかしい、と思った。

――だってあの子は人間だ。 



(このあと、叔父に相談してどうにかしてもらおうとして、

 どうにかしてコロと叔父を会わせる機会をつくるが、

 コロは断固として自分が人間だと認めないというか思わず、

 それでいいのだ、それが彼らのしあわせなのだ、

 みたいなところに落とす)





そのほかもろもろ



主人の家はすごくお金持ち。財閥かな。

主人はひとり息子で、後継ぎになることが決まっている。

いま思い浮かぶかぎりで、

強い祖母と優しい母、第二話でも出てきた使用人がいる。

全員それぞれ性格は違うが、

公子を完全に犬として扱うところはおなじ。

それはいま実質家でいちばん強い祖母の意向。



公子の母は、主人の乳母だった(乳母が古ければベビーシッターでもなんでも)。

妊娠して相手の男には逃げられ、頼れる身内もなく、

街をふらついていたか水商売の知り合いかに、乳母の仕事を紹介された。

(ここらへんは説得力の問題。

 バーテンダーの紹介とかがいい感じにうさん臭くしっかりしてていいかな)

主人が生まれてから、約半年。

(この時間はどの程度でもいいのだけれど、

 乳母の仕事はとにかく主人ありきで、なおかつ同学年にしなきゃだから、

 そこらへんだけ配慮して)

なんとか家で無事出産を済ませ、

主人の祖母がその女の子を「公子」と名づける。

頭はよくないが、人間関係には敏感な母は、

この家を一生の恩人と仰ぎ、赤ん坊の公子もなんとか家に忠誠を尽くすよう扱った。

だが、公子が4歳(あるいは3歳)のとき、

母はいなくなってしまう。

(基本的にあまり小説でひとは殺したくないけれど、

 下手に失踪だと話がややこしくなるんで、

 泣く泣く亡くなった設定にするかもしれない)



ぽつんと残された公子。

家族会議がおこなわれる。

施設にほっぽっておきなさいという意見が多数で、

かわいそうかわいそうと言う者も、

たしかに公子を家に残しておく理由は見つけられずにいた。

施設送りか、里子に出すか。

そんな感じで諦めムードのもと話がまとまろうとしたとき、

祖母は、幼い主人に発言を促す。

もともと上下関係があった主人と公子は、

そのときから、「お犬さんごっこ」をしていた。

そのことを主人が明るく話すと、それまで意見を言わなかった祖母が言った。

「犬として、飼ってやればいいんじゃないかい。

 なんとかさん(主人)はなんとか財閥の後継ぎだ。

 ペットくらい与えたって、いいと思わないかい。

 あの子(公子)は生まれは卑しいが、

 器量はいいだろう、それに勘も働く。

 まさに犬みたいな嗅覚と精神をもってるよ。

 なんとかさんのペットに、ぴったりじゃないかい、

 なあ、なんとか家のみなさまがた」

祖母にそう言われては、だれも反論できない。



こうして公子はなんとか家の犬となった。



公子にとってさいわいだったことに、

公子は、生まれついての被虐気質があった。

犬として扱われることに、違和感や怒りや悲しみはいっさい覚える、

当然のこととして、むしろ自然なこととして、

気持ちよく受け止めた。

主人は主人で、けっして被虐気質ではなく、

どちらかといえば加虐気質をもっていた。

だからこのふたりは運命的に完璧で、

うまくいくこととなる。



だが、最終席に公子に惚れるのは主人のほう。

惚れるというか、人生には公子が必要だと気がつく。

それでも加虐のひとなので、犬扱いしている人間に惚れてはいけないと思うが、

公子は「犬扱いされている人間」ではなく自分を完全に「犬」だと思っているので、

そういう意味では究極的には公子のほうが強く、

最後は主人のほうが悩むことになる。

そういう意味では公子のほうが才能があったというか、ほんもの。



第一話が公子の同僚視点(現在ちょい手前)。

第二話が主人の友だちの姉視点。

幼稚園→小学校→中学校→高校→大学、みたいに、

まあ厳密にきれいにならずとも、

そういう感じの構成をできたらよいと思う。

高校は、主人とつきあった女の子の話にしたい。

公子は自分が犬だと思っているので、

主人と恋愛したいとは、まったく思っていない。

ほんとのほんとの本音についてはこれから検討するが、

すくなくとも、犬というのはそうあるべきだという美学がある。

第一話と第二話と高校がすべて女の子なので、

中学大学あたりでは、男性視点を入れられたらいいと思う。





ネックレスというか首輪学校でまずいよな問題。

それこそブレスレットとかアンクレットならばばれないのでは?

自分が○○からもらったブレスレットを徹底的に身につけていて、

それで思ったのだけれど……いいよね…………。

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