6日目(前編) 《差別》って・・・②
解説も終わり、授業の時間が余ったとかで先生が自習の時間をくれた。その時間に先生がおもむろに話し始めた脳食族の話を聞いた時、私は“気持ち悪い”と感じたのだ。周りの反応は先程の話のときと同じような感じだった。
彼らにとっては当たり前のことなのだ。ただ、私に馴染みがないだけ。ただそれだけなのに、それを私は“気持ち悪い”と感じた。
あんなに差別されることが嫌だ、みんな差別してくる、なんて被害者ぶっておきながら、私は
授業が終わり、休み時間になった瞬間に私は机に突っ伏した。そういう人と一線を引かれたのが辛かった。けれど、それ以上に自分への嫌悪感がこみ上げてきた。
大石先生のそういう発言は今日に始まったことではない。前から「そういう人は人口の十パーセント程いますからね、単純計算でこのクラスにも同性愛者は四人はいることになるんですよ」なんて言ったりしていた。そしてその時の私はそれを聞いてクスクス笑う側の人間だった。
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