The Darkness Sea of Frozen(執筆停止中)
磯風とユキカゼ
プロローグ
人は宇宙(そら)に手を出した。
西暦2080年、地球のキャパシティーはとっくに無くなっていた。生存を求めた人類は地球連合(Earth Nations)を組織。貯まりに貯まった技術を総動員し、宇宙コロニーの建造と宇宙への希望者の移住を始めた。だが実態は希望者と言いつつ、行政からの一方的な命令で移住させ、荷物も最低限。事実上の流刑だった。そしてコロニーは文字通りの「Colony(植民地)」であった。自治権は無く、産業の成果は地球に吸われていた。反乱を起こそうとする者もあったが、コロニー駐屯の連合軍に敵う訳も無かった。
それから20年。2100年の1月1日に西暦が終わり、統合暦が始まった。この時点で、35km級宇宙コロニー24基と月面都市2つが稼働し、地上と宇宙を含めた総人口は約135億人になった。そして、地球から見て月の裏側にある第6宇宙コロニー郡「アクティン」がアクティン宇宙共和同盟として地球と地球連合から独立を宣言。連合は部分的自治を認めるも、完全な自治権を与える事はなかった。
この措置を不服とする同盟は、他のコロニーと共同して極秘裏に戦力を増強。統合暦10年3月2日に宣戦を布告した。この戦争では人類の戦争史上初の人型兵器MHW(Mobile Humanoid Weapon)が、同盟側で投入された。しかし、その情報を事前に入手していた連合は対抗策を講じ、自身もMHWの開発に着手した。その後、アクティン独立戦争は膠着し、泥沼化。一進一退の戦闘が続いていた。
これはその戦争が始まってから約一ヶ月後からのある機体の戦闘記録である。
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