第45話 少なっ。

あの営業マンとランチに行くことが多いです。以前にも書いたが、彼は辛いものが苦手です。なので近所のカレー屋に行くことが滅多にありせん。ですが、そのカレー屋は日替わりランチがあり、今週はハムカツが追加されていたので行く事になりました。彼の好物はハムカツとわかりました。どうでもいいことですが。もちろん甘口を注文、私は普通で注文しました。このカレー屋は、普通と言っても辛めのため、そこから辛さを上げていく店です。ベースが辛いのです。甘口のことは考えていません、ですが、甘口を注文する強者です。カレーですのですぐに出来上がり食べられます。すると、あからさまに私と比べてルー量が違います、かなり少ないです、半分くらいと言ってもいいくらいです。すると、彼は「少なっ」と小声で言っています。「そりゃそうでしょう。普通のルーから香辛料など抜くのだから、少なくなるでしょ」と私は心の中で思いました。以前にも、近所の洋食屋へ行ったら、ライスの量が少なかったので、今回と同じようなことを言っていました。つまり、彼は食事のマナー的なことはイマイチで、量に関してはうるさい人だと判明しました。もう言うなよ「少ない」とは。

 私も過去に彼女と中華の店に行ったとき、私の注文した料理が異常に少なかった。通常の量ではない気がする。小サイズではないかと思うくらいに少ない。すると、隣のテーブルのおばさんはこちらを見ながら「見て、少ない」と言ってる。しかも、私にまる聞こえで言っている。確かに少ないが、お前は関係ない。彼女に言われるのは仕方がないが、なぜお前だ。今でも思い出すだけで怒りが湧いてくる。

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