短歌練習帳「ほぼ日かきつばた」

4月26日□インターハイ

いん：引退の

た　：大会目指した

あ　：アスリートに

は　：栄（は）えある未来

い　：祈り願って

【雑記】

　インターハイ中止の報。２月からずっと大小様々な競技会が世界各地で取り止めとなっていましたので、予想はしていても、それでもやはり哀しいことです。

　身体能力を競うことは儚いです。それを思うと……。

　詠む上で「引退の」としましたが、それ以外の選手にもまた幸あれと願わずにいられません。

　遠縁に日本が不参加を決めたモスクワ五輪代表でした女性がいました。結婚すると女性は家に入り、自分のことは後回しに家族に尽くす時代、様々な苦労を乗り越え、掴んだ代表だった、と周囲から幾つものエピソードを聞いています。その人の五輪への思いは消し難いものでした。

　プレイヤーそれぞれに背景があります。

　一瞬の儚いコンディションと共にあるスポーツで、これぞと定めた競技会を奪われることの辛さを思います。

　学生スポーツの場合、それを区切りとしようとしていた気持のコントロールがし難いこともありますよね。校内試合も、それを目標とする人達には大きな存在。

　せめて思い切り嘆いたり、気持を出せますように……事情も理も頭では判っている人が殆どでしょう。だからこそ、辛い。

　潔さ等の態度を求められるアスリートでも、今一時は感情に身を任せる日々があって良い……それを黙って受け入れられる側でありたいです。

　PLAYの語で表される様々な活動は「遊び」があって成り立つことでしょう。スポーツも「娯楽」の意味を持つ言葉。

　それを「たかが」と切って捨てることは簡単ですが、少なくともこうしてカクヨムで文字を遊んでいる自分は「遊び」ある世界を求める豊かさを大切だと思います。そして、自分が遊ぶ世界とは異なっていることを理由に、何かを軽んじたくはありません。

　私が関心薄いが故に情報に触れないだけで、eスポーツ等も影響を受けているのでしょうか。何かに打ち込む人が自分を表現する場を守りたい、と私は感じます。現状から平穏を生み出していきたいです。