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    自主企画「短編ミステリの感想を書かせてください3」に参加いただきありがとうございます。

    余韻を引く作品でした。ミステリとして見ると、姉の行動にいまひとつロジックが見えず、また読者が朝顔と夜顔をあらかじめ判別する方法も存在しないので、いささか展開の説得力を落としている感もありますが、やはり、ラスト1行で花言葉を明かす演出は一読忘れがたい印象を残すものになっていると思います。

    メインの男女を姉弟に設定したのはうまいと思いますし、姉がいったん弟から距離を置いているのもラストの衝撃を高めていると思います。

    ただ、全体的にもうちょっとメリハリがほしかったなあ、という気もします。たとえば、姉の行動をより明確に「弟と距離を取るためのもの」とミスリードするような仕掛けがあってよかった気がしますし、語り手の側でも、もっと前面的に凛子を登場させて姉離れの物語を強調した方があのラストも効いた気がします。

    現行のままだと凛子の存在感が希薄すぎるのがどうしても気になってしまいます。けっきょく語り手も凛子より姉の方が大事だった、ということを表現しているならそのままでもいいんですが、このオチから考えるとそれもあんまり適切じゃない気がします。

    もちろん、それらの要素を盛り込もうとすれば新たにアイディアが必要となり、また、現行のバランスを損ないかねず、このラストに持って行くのも難しくなるかもしれません。そうなると本末転倒ではないかと言われればその通りです。こうやって外野から指図するだけなら簡単ですからね。あくまで参考意見としてお受け取り下さい。

    作者からの返信

    ご感想ありがとうございます。
    それほどミステリ色は強くないですが一応ミステリ面もあるかなと思い企画に参加させて頂きました。
    姉の真意が読めない怖さのためにもう少し伏線をばらまいておけばよかったと考えつつ、読めないために少なめの会話でこそとも思ったり創作の難しさと楽しさを感じます。
    夜顔と朝顔の違いが読者にもっと分かればというのはまさしくその通りで、咲く前のお互いの習性など示せればよかったかもしれませんね。
    ともあれこの度はミステリー感想をありがとうございました。深く勉強になりました。改めてありがとうございました。