黒板消し

僕が言ったと誰にも知られないまま君に言葉を伝えられるなら、僕は君に「吐きそうなほど綺麗だ」と言うだろう。皮が剥けてボロボロになった君の指先から血が滲むと、かみさまは僕に「死んじまえ」と刃物を突きつける。僕の心臓は罪悪感で締め上げられて、いつか鬱血して壊死する。だから、君は綺麗だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る