巨大ロボット レイワに立つ 前編
08:30 朝礼
「
「「「おはようございまーす」」」
壇上に立つ役職のあると思われる男。
「本日の一言スピーチですが、今日は
「えー、前回からの変更は装甲値の担当が整備のダメコンから通信のメインオペに
替わりました。須藤さん、ダメ
「新人の川崎君は今回が初の実負荷ですが、無負荷での練習通りに落ち着いてやれ
ば大丈夫ですから、今回は見て覚えてください。余裕があったら非常事態中の買い出し練習もやってみてね。」
「サブパイロットの
「あとはー、
「仮想敵になってる
では、通信班から一言お願いします
「通信、須藤です。今回、避難率92%想定ということで、月間目標である“ボタン押す前の指差呼称”を徹底します。装甲値ダメージ管理は無理そうなら早めにサブオペに振ります。」
整備班から
「整備、荒川ッス。月間目標の“使ったものを元の場所に”をダメコン中でも実践して
2機目のスムーズな受け入れをしまッス。労災も防ぎます。」
地上班から
「地上、大木です。月間目標に加え、ノーマルスーツ、酸欠管理、シェルター練習の徹底と、今日に向けての免許取得の
外野が少しどよめく。
「新要綱のやつ、もう取ったのかよ」とか「全員7種だって」とかそんな感じのことを口々に言っている。
所長からの一言は飛ばします
「今日はプレミアムフライデーということで、ノー残業、定時、ホワイトリスト
「それでは、みなさんご安全に!」
「「「ご安全にー」」」
09:17
マッさん「山ちゃんよぉ、今日はちょっとやる気出してもいいらしいぜぇ。」
山ちゃん「マッさん、じゃあこの地形ならアレやれるな。モグラ……はちょっとかわいそうだからカメからカニ行こう。」
マッさん「カニ久しぶりだな。やるか。」
10:42
メインオペレータ(以下須藤)「C-4に光学、反応あります。えっ、なんでこんなに近くまで??」
サブオペレータ(以下黒峰)「チャコールのヨン、光学、反応あり。C-2からスロープになってるのを狙われましたね。おそらくカメです。」
須藤「エメラルドの2、射撃、アグニ、インドラ、配達ヨシ!」
須藤「ダメです、チャコールの6が避難未達です。射撃は使えません。」
黒峰「いえ、間に合います。別系統のジャパンの8から
須藤「近接でも切断はダメです。せめて刺突なら……。」
果たして、射出された武器は……アメノヌボコだった。
所長「このタイミングでクサナギでなく、ヌボコを迷いなく出すとは流石ベテランの黒峰くんだな。君さえ良ければ上級指令試験受けるかな?」
黒峰「いえ、私は所長の下で働いているのが気に入ってますから。」
カメ:防衛都市はその性質上、防衛施設に仰角が付いており、“ある程度の高さのもの”が“高速”でやってくることに最適化されている。その裏をかいてメインエンジンを切った上に“通常モード”で姿勢を低くして侵入するという無謀極まる作戦である。
もちろん、通常モードで一撃でも受ければ大破必至だろう。
(しかし、防衛都市の防衛網を文字通りかいくぐる“カメ”か。ちょっとあの2人はやる気出しすぎな気がするが、もし、相手が使ってきたらと思うと
11:55 予鈴が鳴る。
マッさん「しめぇーだ。しめぇだ。こっちは大して喰らってねぇから先に
アレハンドロ「マッさん、ありがとうございます。」
マッさん「いいって、いいって。それよか横でへばってんのなんとかしてやんな。」
長田「うぎゅぅぅう」
山ちゃんはとっくに喫煙所で一服している。
12:00 本鈴が鳴る。
整備(以下荒川)「ダメコン部隊、今から
荒川「膝の動力はここがこうなって…ええっと??」
整備班の長老じみた老人が指示を入れる。
長老「右膝の緑と赤のカスケードをバイパス、
長老「んで、荒川ぁ、左のオミットなんぼにするさね?」
荒川「長老、あざっす。左は3割減の損耗合わせで
長老は目を細めて微かに
後編に続く
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