異世界スキルの書
くろねこ
攻撃魔法
火炎魔法
[火炎魔法]
・概要
自分の周囲に炎を作り出す。
・考察
このスキルが実際に使えうるのかを判断するために、まずは炎を作り出す為の条件を考えてみる。炎はそれ単体で存在できるわけではなく、スキルによって作られる炎が物の燃焼による物だと考えるならば、①酸素、②燃焼するのに十分な温度、③燃焼する物質、の3つが必要となる。
①については空気中に多くあるため考慮しなくて良い。より高火力の炎を作り出すためには別に用意する必要がある。
②の温度については燃焼する物質の近くに火種があるかどうかで変わってくる。例えば、灯油は火種があれば50℃付近で引火するが、火種がない場合220℃まで上げなければ発火しない。このような温度にするために熱エネルギーを操作することがこのスキルの本質だと考えられる。
③の燃焼する物質についてだが、空気中だと浮いている塵程度しか存在しないため、炎を作り出したいのならば灯油などを事前に準備しておく必要がある。このスキルによって温度を変化させるだけでなくガスも作り出していると考えられなくもないが、仮にそうだとすればガスに限らず物質を自在に生成、もしくは別の物質へと変えることが出来るはずであり、こちらの効果がメインとなるだろう。今回の考察ではこのスキルにこのような効果はないとして考える。
以上より、炎の生成は熱エネルギーの操作をスキルの本質と考え、ガスをスキルの使用前に炎を生成したい場所に噴射しておけば可能と言うことになる。異世界人たちは簡単に炎を出しているように見え、その実、激しい戦闘中に相手に向けてガスを噴射していたのだ。とはいえ、火種なしでガスを発火させるほどの熱エネルギーを作り出せるならばその超高温の空気だけでも充分に攻撃として通用するだろう。派手さを出すためにわざわざ炎を作り出す必要はないのである。火炎魔法というよりも熱魔法と称した方が適切だろう。
・適正職種
冒険者(後衛)…空気加熱による攻撃が可能
ゴミ処理…いつでも簡単に燃やして捨てられる
暖房代わり…寒いときに役立つ
・相性のいいスキル
風魔法…ガスを効率的に目的地に運べる
氷魔法…熱せられた空気を冷やす事が出来る
空間魔法…熱する空間を隔絶して効率的に温度上昇させる
熱耐性…自分も巻き添えになる事を避ける
・対処方法
熱耐性スキルの獲得…スキルによる無効
熱さを感じたらその場を離れる…温度上昇が遅ければ有効
相手と密着する…距離が近ければ相打ちに持ち込める
水中で戦う…水の方が熱せられにくい
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