快適な犬暮らし
ラビッツ
第1話 目が覚めたら何かになっていた
初小説です、ご都合主義上等、自己満足、スマホで見やすいように書いています。
目が覚めたら目の前に神様が居て、チートどうですか、とか、あなたは勇者です、とかそんな展開もなく。
気がついたら見慣れない薄暗い路地裏の様な所で横たわってた、おい、ハショリすぎじゃね?とか思うがここは何処だ?マジどこ?
周りは石の建物に囲まれていて目の前に何かが居なきゃ異世界だ、何て思わなかっただろう。
今俺の目の前に頭が2つある犬?いやこれアレだゲームなんかで見る、所謂ケルベロス的な何かが俺の事を見下ろして居なかったら普通に酒に酔ってお外で寝ちゃったのかな?位には思っただろう。
すんごい涎垂らしながら俺の事見てる、もう凝視レベル、ヤベーとか考えられない位にはパニックだ、しかもバカでかい、こいつ余裕で3メートルはあるだろう。
ガクガクと震えが今になって襲ってきたが逃げられる訳ないよね?熊に遭遇して退治とかスゲーとか意外と脳ミソ冷静ですか?
取り敢えず挨拶大事だよね!こんにちわ!
「キャン!」
…ん?何まだ他にも何か居るの?
目の前のケルベルもどき?さんを横目で見つつ確認するが何も居ない?まさかのケルベルさんの鳴き声ですか!ギャップ萌え狙いですか!?
「キャン!?」
…あるぇ?何か自分発信しているような、今の自分の状態を確かめたいが目の前のケルベルさんから目を離したら負けかな、じゃなくて、喰われるかなって思うから確認出来ないどうしよう?
だがさっきからずっとガン見されてるんだけど襲って来る感じがしない、何故なら意外と澄んだ目をしている…様な。
まさかの良きケルベルさんかもしれない脳内願望という名の現実逃避中…
「ルルー!」
はっ!人の声!救いは今しかない!
「キューン!」
…いや、やっぱこれ俺だわ。
だって俺チラッと横目で見たとき顔の横フサフサしてたもん、俺何らかの動物になってる気がするわ、どういうこと?
素早くちらっとプルプル震えている自分の足元を見てみる、うん人間の手でも足でもない、何かもふっとした四足歩行のナニかだ。
「ルルー?そこに居るの?」
「ボフッ!」
腹に響く素晴らすぃ重低音でいらっしゃる
飼い主らしき少女が暗がりから顔を出した、
あら可愛い十代前半位の女の子だ。
「もー!勝手に歩き回っちゃ駄目じゃない!また叔母さんに怒られるよ?」
こんなん勝手に野に離すなとか、人間に怒られるような方なんですか?とか、猛獣ですよね?どう見ても、名前がルルとか可愛い名前ですね、とか突っ込み処多いけどこれは逃げるチャンスではないか!
少女が恐れもなく此方に歩いてくる、やはり飼い主か、離れるチャンスを伺うが何故かケルベルさんまでこっちに近づいて来る、いや待て、可愛い少女の前で俺を喰うおつもりですか?
お薦めしませんよ?グロ注意のタグ付いちゃうよやめようぜ?
目の前のまで来たケルベルさんに終わったわ、と諦める、くわっと口を開いて俺を食べ…ぇ?
何っ!首を咥えられたと思ったらプラーンと揺れる俺の体、あ、飼い主にとったど的なアレですか?
「ブォフ!」
少女がケルベルさんに咥えられた俺に気がつく。
「あれ?何その子拾ったの?」
「ブォフ!」
拾われたんですか、喰われるんですか、どっちかわかんねーよ。
なんと!ケルベルさん、少女に俺を渡したではないか!!これはかつる?
「んールル、拾い喰いは駄目っていってるじゃない、仕方ないなー」
喰われんのかぃ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます