ふそく

 何かが重たくて 引きずって歩いた足は痛くて

 何かを掴みたくて のばした腕に当たるものは無くて

 何かが見えた気がして 目を凝らしても見当たらなくて


 何かが足りなくて心許無くて 確認すれば地面はそこに在って

 何かを見失った気がして 何を見ていたのかを思い出そうとした。

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