とる

 光が眼に妬いた

 鏡が光を乞うた

 眼は鏡を探した


 鏡越しの瞳は どこへも向けられていなかった

 硝子が眼を捉えたら 眼が硝子を睨み返した

 息を忘れたその瞬間に 指先が光をめた

 時に置いて行かれた光が 過去を語る

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