下手な詩集

第9話 演歌調

心はいつも演歌調♪

『赤ちょうちん』

寄ってらっしゃい

　酔ってらっしゃい

お兄さん

あんまり美人じゃないけれど

　しんみり飲むには

いい相手

心の重さ

　しみじみ話して

軽くして

聞いてあげるわ

　しんみりと

寄ってらっしゃい

酔えば忘れる

　浮世のつらさ

元気だしなよ、男だろ！

　　　　　　　　　　　　＊そんな所で飲みたいなぁー。

『流れ川』

流れ流れて

ここは広島　流町

流れる涙こらえて

酒場に立ってんの

来てね　広島流町小さなスナック

名前？　「キススキ」と言うのよ

キツツキ？　

違うわよ　傷つくわ＾。

せっぷん　古いわね

いいわ　さしてあげる

流れ涙の塩っぱい味がするけれど。

『一人酒』

いろんなこと

　あったなと　ひとり酒

こんやは冷える。

お前のことを

　おもって　飲んでるよ

なんであんなに

　楽しかったのだろう

野郎ばっかりの　せいしゅん。

『コップ酒』

お酒好きですか

　あなた以上とは

云えなんだ。

嘘でもいいから好きと

　涙見せたけど

それも言えなんだ

帰り屋台のコップ酒

やけに苦くって・・酔が回る。